早く会いたくて
1秒でも早く会いたくて、、、。
シェアハウスに着くと
玄関のドア激しく開けた。
リビングのドアを
勢いよく開けて
あなたの名前を呼んだ。
ちょうどご飯を食べてたあなたは
びっくりしてむせこむ。
そう言うと
ギューっとあなたを
抱きしめた。
椅子に座っていたあなたが
急に立ち上がって
紫耀の方に向き直る。
そう言って改めて
抱きついた。
こうやって
ギュッと抱きつくだけで
ここ数日の不安を
全て忘れさせてくれる。
全てを忘れさせてくれて、
安心させてくれる。
この腕の中にある
《ただいま》と《おかえり》は
とってもあたたかくて、
幸せだった。
紫耀は海人に引っ張られて
渋々手を洗いに行った。
久しぶりに
皆でご飯を食べる。
なかなか時間が合う事のない
6人と3人。
同じ屋根の下で
寝ていても、
こうやってゆっくり話す事は
なかなかなかった。
そしてご飯も食べ終わり、
お風呂にも入り、
リビングでくつろいでいたところに
猛が招集をかけた。
猛が早めに学校を早退して
楽器を取りに帰るという事に、
玄樹がストップをかけた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。