第687話

piece677〜どうしてもつけない嘘
3,262
2020/01/23 02:30





ーーーーーあなたside






あなたの目に溜まりきらなかった涙が

次々と溢れ出す。





平野紫耀
平野紫耀
何で、、?
あなた

ごめん、、ごめんなさい、、。

平野紫耀
平野紫耀
ごめんが聞きたいわけじゃない、、理由教えてよ。
あなた

、、ごめん、、なさい。

平野紫耀
平野紫耀
ごめんだけじゃわからないでしょ、、。




自分からは

別れたいなんて

嘘でも言えなくて、、、。






いっそのこと嫌いになれたら

ラクなのに、

それも出来ない。

むしろ好き、、、大好き。






自分じゃ嘘でも言えないから

紫耀から言ってくれるのを

ただ待つだけで、、、。






どこまでも

ズルイ自分になってしまう。




平野紫耀
平野紫耀
別れたいとか、、思ってるわけじゃないよね?




黙っていると

紫耀がまた聞いてくる。





平野紫耀
平野紫耀
え、、嘘でしょ?




紫耀にこんな悲しそうな顔を

させたいわけじゃない。





そうじゃないけど、、、。





平野紫耀
平野紫耀
別れたいの、、?




この質問に

うなずかないといけない、、、







そうわかっていても

うなずけない。





だから目をそらしてしまう。





平野紫耀
平野紫耀
あなた、、、!こっち向けって、、!




目を見てしまうと、

好きが溢れてくる。





涙と一緒で

大好きが抑えられなくなる。





あなた

ごめ、、なさ、、ッッ。




そう言って

廉の後ろに隠れるのが

やっとだった。





こんな私を

嫌いになって、、、。





紫耀の方から

こんな私とは別れたいって言って、、。





だけどやっぱり

嫌いにならないで、、、。






好き






大好き






別れたくない、、、。






平野紫耀
平野紫耀
マジかよ、、。




紫耀の悲しそうな顔を見るのも辛い。







でもやっぱり私の中の

pieceの存在も大きい。







《俺らだったらって

  もっと上を目指したくなる》


そう呟いていた猛。






《目指したくなるじゃなくて

  上に行くんでしょ?》


嬉しそうに言っていた響。







そして今でも大切な存在の

恭平、、、。








この3人の事を思うと

自分が我慢しなければいけないのは

目に見えていた。







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