第969話

piece935〜真夜中の電話
2,422
2020/08/13 10:52




ダメと頭ではわかっていても、

もう止められなかった。





廉はあなたの頬に触れ、

それから顎に手をかける。




そしてゆっくり顎を持ち上げ、

そっと顔を近づけた、、、









ーーーーー紫耀side








夜のシーンの撮影を終え、

ホテルに着いた紫耀は

その足でシャワーを浴びる。





平野紫耀
平野紫耀
あー、、きっつ、、。まじでやっばい、、、




立ったままでも寝れそうなぐらい

ハードだった今日の撮影。






主にアクションシーンだった為、

身体中いたるところにアザが出来ていた。






何とかシャワーを浴びて、

ベッドにダイブする。






平野紫耀
平野紫耀
あー、、眠、、。




フッと眠りに落ちそうになった時

あなたの存在が頭によぎった。




平野紫耀
平野紫耀
そうだ、、あなたに電話、、。



カバンからスマホを取り出し

ディスプレイを確認する。




平野紫耀
平野紫耀
着信、、あなたから?



紫耀は慌てて掛け直す。




平野紫耀
平野紫耀
出ろ、、、。




コール音が何度も何度も

響きわたる。




平野紫耀
平野紫耀
出ないか、、明日朝一でかけよう、、。




そう思って電話を切ろうとした時、

コール音が途切れた。




平野紫耀
平野紫耀
え、、?もしもし?あなた、、?




確かに電話は繋がっているが

声がしない。




平野紫耀
平野紫耀
あなた、、、?




紫耀が待っていると、

電話の向こう側から声がした。




永瀬廉
永瀬廉
《もしもーし。》
平野紫耀
平野紫耀
は?廉、、?
永瀬廉
永瀬廉
《おん、、お疲れ。》
平野紫耀
平野紫耀
あなたは?
永瀬廉
永瀬廉
《お前今何時やと思ってんねん(笑)普通に寝てる時間やわ。》





紫耀は一度スマホを耳から離し、

時間を確認した。




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