あなたは玄関から
出て行くところだった。
紫耀に呼び止められるが、
振り向きもせずに
玄関から飛び出していった。
すぐさま紫耀も後を追う。
紫耀はあなたの腕を掴んだ。
抵抗するかと思ったら
すぐに立ち止まる。
紫耀はあなたの足元を見ると
確かに海人の靴だった。
それに気づいた紫耀とあなたは
顔を見合わせて笑っていた。
さっきまで大声で叫んでいた
あなたとは違い
妙に落ち着いていた。
上の空の発言というか、
あなたの返答がぼんやりしていて、、、
きっとさっき響に言われた事を
気にしているんだろうと
紫耀は感じ取った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。