第236話

piece234〜恭平の後を継ぐ
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2020/05/09 02:55
駒瀬猛(こませたける)
駒瀬猛(こませたける)
恭が言ってたんだ。《俺にもしもの事があってあなたからカギの事言われたら、、、ちょうどトケイソウが咲いてる頃と思うから、その時はこの箱を渡してやってくれ》って。
あなた

うん、、うん。。ありがと。。

星野響(ほしのひびき)
星野響(ほしのひびき)
恭ちゃん、、どこまでカッケーんだよ。
あなた

居なくなっても、まだキュンキュンさせてくれる人、、、なかなかいないよね。それがまた切ないけど。このトケイソウもいつかは散ってしまうんだろうな。



あなたがトケイソウを

眺めていると

猛が言った。



駒瀬猛(こませたける)
駒瀬猛(こませたける)
そう考えると恭って花だよな。
星野響(ほしのひびき)
星野響(ほしのひびき)
恭ちゃんが花?
駒瀬猛(こませたける)
駒瀬猛(こませたける)
自分の命が散りゆく前に、もう1回、俺たちのところに来てくれた。花は散る直前までキレイに咲いてるだろ?恭も散る直前まで咲いてたよ、、、立派にな。
星野響(ほしのひびき)
星野響(ほしのひびき)
最後のピースサインは、ありがとうまたなって言ってた気がした。
あなた

バイバイじゃなかったね。私にもまたねって聞こえた気がした。

駒瀬猛(こませたける)
駒瀬猛(こませたける)
びっくりな事に俺も。まあ俺らの中でバイバイって言う機会がないぐらいガキの頃から一緒にいすぎたから、、、それもあるかもな。
星野響(ほしのひびき)
星野響(ほしのひびき)
あー確かに。でも恭ちゃん、ホントに戻ってきそうなぐらい、いい笑顔だった。
あなた

ホント、、戻ってきそう。。戻って来ないかな、、、あーやっぱりツライ。。涙が止まんない。。

駒瀬猛(こませたける)
駒瀬猛(こませたける)
今はそれでいい。泣いて辛いのを言葉にして出す、、、それだけでも前に進んでる証拠だよ。



そう言うと

猛はあなたの頭を

ポンポンとなでた。



あなた

よし!、、、決めた!!!

星野響(ほしのひびき)
星野響(ほしのひびき)
何を?!
あなた

ベース、、、私がする。

駒瀬猛(こませたける)
駒瀬猛(こませたける)
は?マジで言ってる?



あまりの突拍子のない答えに

猛と響は冗談だろうと

思っていた。



あなた

ホントに言ってる。だって、、、




たとえサポートで

代わりにベースが入ってくれたとしても

どうしても恭平と

比べてしまうから、、、






それに、恭平の場所に

恭平以外の人が立つ、、、

それがどうしても

納得がいかなかった。



駒瀬猛(こませたける)
駒瀬猛(こませたける)
あなたの言いたい事はわかる、、、。このベースの立ち位置は、いくらサポートで入ってくれた人でも、恭の場所だから、、、。代わりにとかそんな簡単な話しじゃないよな。
星野響(ほしのひびき)
星野響(ほしのひびき)
確かにそれは思ってた。でもあなたがベース、、、半端な覚悟じゃ出来ないよ?
あなた

うん、、、わかってる。

駒瀬猛(こませたける)
駒瀬猛(こませたける)
コンサートも予定通りするってなると、どうゆうことかわかって言ってる?




コンサートまで1ヶ月ちょっとしかない。

練習する時間ももちろん、

コンサートでの立ち位置から

全部変わってくる。








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