第686話

piece676〜駅前で
3,203
2020/01/22 15:40




紫耀は決めていた。





祐奈を送り届けてから

今日こそちゃんと

あなたと話そうと、、、。






廉が途中で雑誌の取材で抜けた為、

今日はいつもより早く終わっていた。





平祐奈
平祐奈
お疲れ様!行こっっ!




祐奈は紫耀の腕を組んで、

ルンルンでタクシーまで向かう。





平野紫耀
平野紫耀
ホントに今日で最後だからな、、マジで。




タクシーの中では

祐奈が喋る一方で、

紫耀はほとんど無言だった。






平祐奈
平祐奈
ねぇー!紫耀、着いたよ!
平野紫耀
平野紫耀
おう、お疲れ。
平祐奈
平祐奈
最後ぐらいちゃんと降りてよ!
平野紫耀
平野紫耀
はいはい、、。



助手席に乗っていた紫耀は

渋々降りた。





平祐奈
平祐奈
送ってくれて、ありがと!じゃあ、、またね!



祐奈が駅へ行って

タクシーに乗り込もうとした時

紫耀は見てしまった。





平野紫耀
平野紫耀
あなた、、と、、廉??




紫耀が見たのは

あなたが廉の腕を引っ張りながら

歩いて行っているところだった。



平野紫耀
平野紫耀
どうなってんだよ、、クソッッ。



紫耀はここまでのタクシー料金を

急いで払い、

あなたと廉を追いかける。






やっと追いついて、

あなたの肩を掴んだ。






あなた

???!!!





ビクッとなり、

咄嗟に廉の後ろに隠れるあなた。





平野紫耀
平野紫耀
あなた!どうゆうことだよ、、!なんで廉と?!
永瀬廉
永瀬廉
落ち着けって!
平野紫耀
平野紫耀
は?この状況で落ち着けっておかしいだろ?!腕組んで何やってんの?
永瀬廉
永瀬廉
何に対してそんなイライラしてんねん、、。
平野紫耀
平野紫耀
何でお前があなたといんだよ!!
永瀬廉
永瀬廉
じゃあ聞くけど、お前こそそこで誰と一緒やったん?!
平野紫耀
平野紫耀
それは、、、。




あなたの方をチラッと見るが、

あなたは廉の後ろに隠れたまま

腕をギュッと掴んでいた。





平野紫耀
平野紫耀
理由があるんだよ!祐ちゃんに、、
あなた

紫耀!!





紫耀が言おうとしていた事を

さえぎるかのように

紫耀の名前を呼んだ。





あなた

もういい、、大丈夫だから。

平野紫耀
平野紫耀
何が?何が大丈夫なの?




あなたの、廉の腕を掴む力が

より一層強くなる。




永瀬廉
永瀬廉
とりあえず、今は話すん無理やろ。
平野紫耀
平野紫耀
無理って何?!じゃあいつならいいの?!
永瀬廉
永瀬廉
知らんわ、、。
平野紫耀
平野紫耀
あなた、廉の腕離せよ、、。




紫耀があなたの腕を

つかもうとすると、

パシッ、、っとはじかれた。





あなた

ごめ、、なさい、。

平野紫耀
平野紫耀
え、、何?お前らそんな感じなの?
永瀬廉
永瀬廉
はぁ?アホな事言うなや。
平野紫耀
平野紫耀
じゃあ何で、、!!
あなた

紫耀、、もうやめて、、。





ようやく目が合ったと思ったら

目には涙が溢れていた。






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