第617話

piece609〜眠り姫から落ちた雫
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2019/11/21 13:56





紫耀が静かに部屋のドアを開けると

そこにはベッドに横になる

あなたの背中が見えた。







そーっと近寄り、

顔を覗き込んだ。







平野紫耀
平野紫耀
寝て、、、るな。





静かに寝息を立てながら

眠るあなた。






紫耀も寝ようと

スタンドライトを消そうとした

その時、、、








またディスプレイが光った。







平野紫耀
平野紫耀
こんな時間に誰だよ、、、。






紫耀はテーブルの上にある

携帯を手に取ると

画面を確認した。






平野紫耀
平野紫耀
祐ちゃん、、?





そこには







キス、共演以来だね(笑)

おやすみ






と、メッセージがきていた。








そしてその前にきていた






《明日も行くね》







このメッセージも目に入る。







平野紫耀
平野紫耀
来なくていーのに、、。





ため息をつきながら

振り返ると、

そこには愛おしい人の姿が。








紫耀はあなたの隣に

寝っ転がる。







平野紫耀
平野紫耀
あなたがいるから、頑張れるわ、、、。





寝顔を見ながら

そんな事を呟いてみた。








愛おしくて、、、

愛おしくて愛おしい。







1分1秒でも長くいたくて、

1分1秒でも触れていたい。







そんな事を思いながら

あなたの頬に触れた紫耀の手に、

雫がついた。






平野紫耀
平野紫耀
え、、涙、、?





もう一度確かめるように触れると

一粒、、、また一粒、、、

確かに紫耀の手に

流れ落ちてきた。






平野紫耀
平野紫耀
あなた、、?起きてんの、、?





その問いかけに

あなたはもちろん

答えない。







だけど、感情は正直で、、、

止めようとすればするほど

涙があふれてきた。







平野紫耀
平野紫耀
あなた、おいで、、?





紫耀にそう言われ

鼻をすすりながら

紫耀の胸に顔を埋めた。










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