ーーーーーあなた side
他の事で頭をいっぱいにしたいのに
そんな日に限って仕事が無い。
King & Princeのシェアハウスに
帰ってきても、
もちろん皆仕事で
誰もいない、、、。
あなたは紫耀の部屋に入る。
たった1日なのに、、、
そのたった1日
紫耀に触れていないだけで
寂しさが増す。
紫耀が私を好きでいてくれているのは
伝わってくる。
だけど、紫耀が祐奈さんの事を
好きにならないとは
限らない。
傷が深くなる前に、、、
そんな事を思ってしまう。
女優さんには
いくらなんでも敵わない。
ましてやあんなに可愛い
女優さんだもん、、、。
恋愛映画で
共演した相手だもん、、、。
好きになったっておかしくない。
むしろ私を好きでいてくれた時間が
あったってだけで、
夢のような奇跡なんだ。
紫耀に会いたい。
紫耀に触れたい。
紫耀の声を聞きたい。
紫耀の姿をひと目でいいから
見たい。
紫耀のまくらを抱きしめながら
涙を流した。
ーーーーー紫耀 side
仕事を終えて帰る頃には
もちろん皆寝静まっていた。
紫耀は少し期待しつつ
自分の部屋のドアを開ける。
もしかして
pieceハウスに帰った?
と心配になった紫耀は
慌ててKINGの部屋を覗く。
KINGの部屋では
猛と響の間にあなたが寝ていた。
どうか、このまま
俺の元から離れないで、、、
何度も、、何度も何度も
心から願った。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。