しばらくして
やっと紫耀の手が
あなたの足から離れた。
ゆっくりと目を開け
先程まで紫耀の手が触れていた足へと
目を向ける。
あなたの左足首には
ミサンガが結ばれていた。
太い樹が立っているような
チームを支えている猛のカラー。
若葉の葉の緑色。
元気が取り柄で
いつもプラス思考な響のカラー。
ビタミンカラーの黄色。
いつもどんな時も見守って
助けてくれていた恭平のカラー。
壮大な青空の青色。
そしていつも皆を
笑顔にするあなたのカラー。
温かい心の淡いピンク色。
ミサンガを止めているところが
赤色だった。
そして紫耀は
少し照れながら言った。
あなたは嬉しくて嬉しくて、、、
何度も何度もそのミサンガを
見ていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。