第200話

piece198〜殴れねーじゃんよ
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2019/01/31 23:10



警察官に通されたのは誰もいない

個室だった。




警察官
警察官
こちらにかけて頂けますか?




そう言われ、

7人はそれぞれ椅子に座った。




警察官
警察官
まず、いろいろと説明しなければいけない事がありますので、こちらに来て頂きました。
駒瀬猛(こませたける)
駒瀬猛(こませたける)
、、、はい。


緊張する猛に

大丈夫だと言わんばかりに

背中をポンポンと叩く廉。




警察官
警察官
この事件はご存知ですか?
駒瀬猛(こませたける)
駒瀬猛(こませたける)
はい。無差別殺傷事件と報道されていました。
警察官
警察官
はい。その電車に確かに恭平さんは乗車されていました。犯人と同じ車両に。
永瀬廉
永瀬廉
ほな恭平は?
警察官
警察官
おそらく犯人はその車両の1番後ろの席に座っていたのでしょう。そして恭平さんは真ん中より少し前の方。



そして少し間をあけて

警察官は言った。




警察官
警察官
他の乗客の話しによると、女性の悲鳴と同時に次々と刺されていったそうです。その中で、5歳の女の子の母親も刺されました。
岩橋玄樹
岩橋玄樹
その5歳の女の子は?
警察官
警察官
通路を走って逃げていたそうです。でも転んでしまって、、、犯人がその女の子を刺そうとした時に横から入ってかばったのが恭平さんでした。
駒瀬猛(こませたける)
駒瀬猛(こませたける)
それで、恭平は?
警察官
警察官
犯人は、かばった恭平さんを見て感情が逆なでされたのか、何度も何度も背中を刺しています。数十カ所。そしてその時に周りの人が数人で取り押さえて犯人を止めに入ったそうです。


急に猛は立ち上がった。






その顔は血の気が無く

フラついていた。




平野紫耀
平野紫耀
猛?!大丈夫か?
駒瀬猛(こませたける)
駒瀬猛(こませたける)
すいません、ちょっといったん外の空気吸わせて下さい。



そう言うと、個室から出て

外の空気にあたった。



平野紫耀
平野紫耀
猛??ちょっと息抜きしよう。
駒瀬猛(こませたける)
駒瀬猛(こませたける)
俺ダメだわ(笑)話し聞いて想像するだけで、吐き気がする、、、こんな話し聞かされたら殴れねーじゃんよ、、、恭に会ったら殴るはずだったのに(笑)




紫耀は黙って

猛の背中をさすった。



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