第688話

piece678〜よそよそしい
3,248
2020/01/23 09:17




見るに見かねた廉が

口を挟む。





永瀬廉
永瀬廉
俺が間に入るべきやない思うけど、、、ここじゃアレやし家に帰ってゆっくり話しぃや。



そう言われて、

さっき廉に対して

怒鳴ってしまった自分が

急に恥ずかしくなった紫耀。




平野紫耀
平野紫耀
ごめん廉、、さっきは怒鳴って。
永瀬廉
永瀬廉
俺もやわ。ごめんな。
平野紫耀
平野紫耀
あなたも、、ごめん。




あなたは首を横にふる。




平野紫耀
平野紫耀
でもさ、、やっぱりゆっくり話したい。
永瀬廉
永瀬廉
ってよ?



廉は後ろに隠れるあなたの背中を

紫耀の方へと押す。




平野紫耀
平野紫耀
結果がどうであれ、、ゆっくり話したい。
あなた

うん、、。

永瀬廉
永瀬廉
じゃー、、帰るか!ホラ!行こ!




3人は駅前でタクシーを拾い、

シェアハウスまで帰っていった。





平野紫耀
平野紫耀
先シャワー浴びてくるわ。あなたも、、入っといで?
あなた

うん、、ありがと。





紫耀は先にシャワールームへと向かった。





あなたはパジャマを取りに行き

もう1つのシャワールームへと入る。




あなた

今更話しても、、、何も変わらない、、変えられないんだ、、ッッ。





シャワーを顔に当て、

涙も全部洗い流した。






そして、すっきりした顔で

リビングをのぞく。






永瀬廉
永瀬廉
紫耀なら部屋行ったわ。
あなた

そっか、、。

永瀬廉
永瀬廉
あなた!
あなた

???

永瀬廉
永瀬廉
何か思ってるんやろうけど、、素直にならんと、、。そんでもっと自分を大事にしぃや?
あなた

うん、、ありがと。





あなたは廉にお礼を言うと、

紫耀の部屋へ向かう。





目を閉じ、大きく深呼吸をする。






ーーーーートントントン







平野紫耀
平野紫耀
はーい、どうぞ。




ノックをすると、

いつもの紫耀の声がした。






暖かくて優しくて、、、。

懐かしいこの声。







今から別れ話しを

しなければならないと思うと

胸の奥が締め付けられる。





息の仕方を

忘れてしまいそうなぐらい

胸が苦しかった。





ーーーーーガチャッ





平野紫耀
平野紫耀
どうぞって言ったのに(笑)
あなた

ごめん、、笑

平野紫耀
平野紫耀
今日謝ってばっかりじゃん(笑)




そう言ってクシャッと笑う紫耀。

その笑顔がまた苦しくさせる。





平野紫耀
平野紫耀
おいで?
あなた

あ、うん、、。





紫耀の部屋に入り

パタンとドアが閉まる。






相変わらず部屋は間接照明だけで

薄暗かった。






平野紫耀
平野紫耀
なんでそんなよそよそしいかなぁー、、なんか緊張すんじゃん。
あなた

ごめ、、あ、まただ(笑)

平野紫耀
平野紫耀
ごめんは聞き飽きた(笑)はい、クッション。
あなた

ありがと、、。





投げられたクッションを

キャッチした。






紫耀はベッドに座っていて、

ポンポンと隣にくるようにと

布団をたたく。





あなた

隣、、失礼しまーす。

平野紫耀
平野紫耀
だからなんでよそよそしんだよ(笑)
あなた

なんとなく、、、笑

平野紫耀
平野紫耀
理由になってない(笑)あ、、何か飲み物いる?
あなた

ううん、、大丈夫。

平野紫耀
平野紫耀
そっか、、。





いつも通りを装う紫耀だったが、

緊張しているのが伝わってきていた。






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