時間はどんどん過ぎていき、
気づけば本番がスタートしていた。
アーティストが順番に
アナウンサーの隣の席に座っていき
出番を迎えたアーティストは
準備をし、
またずれて座り、、、
その繰り返し。
そしてKing & Princeと
pieceの番がきた。
と言いながら
紫耀はあなたを見た。
King & Princeがpieceの目の前を通る時
正確に言うと
紫耀があなたの目の前を通る時、
あなたの頬を軽くつねって行った。
頬に手を当てて顔を赤くするあなた。
客席とアーティスト達から
歓声が上がっていた。
すかさず突っ込んでくる
アナウンサー。
返答に困っていたあなたを見て
猛が代わりに答えた。
King & Princeの曲が紹介され
歌い出した。
それと同時に
pieceがスタンバイに入る。
今からする事は
お互いの事務所と
本人達しか知らない。
スタジオにいるスタッフは
もちろん誰も知らなかった。
まだ1回も合わせた事のない
ぶつけ本番状態。
そんな中でもKing & Princeは
堂々と歌っていた。
King & Princeの曲が終わりかけの頃
アナウンサーの元に1枚紙が届いた。
きっと差し替えを伝える紙だろう。
King & Princeが歌っている最中だが
スタジオが一気にバタつきだした。
そしてKing & Princeの曲が終わった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。