第376話

piece370〜夢だとわかっていても
4,186
2019/04/05 20:57




ーーーーーあなたside





これは夢だとわかってる。

自分でもこれが夢だとわかっていながら

終わらないでと願い続けた。





ーーーーーーーーーーーーー
賀川恭平(かがわきょうへい)
賀川恭平(かがわきょうへい)
ったく、ホントに泣き虫だよな。
あなた

うるさい、、。

賀川恭平(かがわきょうへい)
賀川恭平(かがわきょうへい)
やっぱり、、俺が居ないとダメだな。笑
あなた

わかってるなら戻ってきてよ、、。

賀川恭平(かがわきょうへい)
賀川恭平(かがわきょうへい)
バッカじゃねーの(笑)戻れるもんなら戻ってるよ。
あなた

じゃあ、、私がそっ

賀川恭平(かがわきょうへい)
賀川恭平(かがわきょうへい)
あなた!それ以上言ったらブン殴る。



《私がそっちに行く》

そう言いかけていたのを

恭平が止めた。



賀川恭平(かがわきょうへい)
賀川恭平(かがわきょうへい)
あなたは大丈夫。俺の事を忘れろなんて言わないけど、、あなたは前に進め。
あなた

なんでそんな事言うの?

賀川恭平(かがわきょうへい)
賀川恭平(かがわきょうへい)
あなたには、俺に無いものがあるから。
あなた

恭ちゃんに無いものって、、?

賀川恭平(かがわきょうへい)
賀川恭平(かがわきょうへい)
それは、、、未来。


ーーーーーーーーーーーーー





階段から落ちるような感覚で

目が覚めた。






一瞬今いる場所が分からず

戸惑っていたが

香水のかすかな匂いに

見渡すと廉の私物。





そしてここが廉の部屋で

廉のベッドの上だと把握した。



あなた

バカ、、、。




いくら夢でも

現実を突きつけられた気がした。






《恭平には未来がない》






この言葉を夢にまで出て

伝えにきた意味、、、





今のあなたには

それが到底理解出来ないでいた。





プリ小説オーディオドラマ