紫耀が部屋のドアを開けると
ベッドにちょこんと座り
目をこするあなたが見えた。
そう言って、そっと抱きしめ
2人で横になる。
そして一緒に眠りについた。
次の日、紫耀は朝早くから仕事の為
もう家を出なければいけない
時間だった。
リビングの入り口に
目を擦りながら
あなたがぼーっと立っていた。
準備をしようとする
あなたの手を取る紫耀。
あなたにチュッとされる。
単純な紫耀は
それだけで口元が緩んだ。
バタバタリビングを出る紫耀。
あっという間に
玄関から出て行ってしまった。
そしてその後に
のんびりとリビングを出るあなた。
ちょうどそこへ
海人が入ってこようとしていた。
ビクッと怯えたように
反応するあなた。
それだけ言うと
サーっと逃げるように
走っていった。
海人は頭をかきながら
椅子に座った。
そこへ勢い良く
リビングのドアが開く。
神宮寺と海人で
昨日の経緯を全て話した。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。