6限が終わる頃には
疲れ切っていたあなた。
そしてやっと帰れると
思ったのも束の間。
7組に女子が
押し寄せてきていた。
そう思うと
本当にキツかった。
机に伏せていると
肩をポンポンとされる。
顔を上げると
響が笑顔で立っていた。
そう言って道を開けてくれた響。
その先に待っていたのは、、、
どんな逆境でも
この2人がいれば大丈夫。
何より紫耀がいるから
乗り越えられる。
あなたは2人に
守られながら
なんとか外に出られた。
そして外に出ると
悲鳴とも取れる黄色い歓声が
あなた達のところまで
聞こえてくる、、、。
猛と響の後ろに隠れていたあなたには
何がなんだかさっぱり。
とりあえず早く学校の敷地内から
出たかった。
猛と響が目の前から居なくなり、
あなたの目の前の視界が開けた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。