紫耀は躊躇なく
洋服を脱ぎだした。
あなたが叩こうとした腕を、
紫耀が掴む。
腕を壁に押さえ付けられ
キスをされる。
不意打ちのキス。
漏れる吐息が
2人だけの世界にした。
あなたの頭をポンポンとする。
紫耀はコンタクトケースを取りに
行ってしまった。
ドアが閉まるのを
確認したあなたは、
急いで服を脱ぎ、
バスルームに入る。
でも今更入りたくないとは言えず、
このままでいるわけにもいかず、
とりあえず急いで
全身を洗いだした。
しばらくして、
紫耀が戻ってくる音がする。
紫耀がコンタクトを外している間、
あなたは急いで身体を洗う。
そしてシャワーで流していると、
紫耀の声が聞こえてきた。
薄暗いバスルーム。
コンタクトをつけていない紫耀は
手探りで前へと
進んで行った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!