🦊side.
事後だとは気づかず、
誰かに先に越されてころしているとは気づかず、
俺は現場に向かった。
現場には男が2人倒れていた。
🦊「 どういう事だ……? 」
候補者は1人なはず。
それに、まだ後処理が行われていない。
急いで駆け寄ると、1人は銃で撃たれたのか
頭から大量出血していて完全に死んでいた。
それに酷く殴られた跡もある。
候補者はこいつか?
じゃあもう1人は、、、
🦊「 ……ボムギュ? 」
前髪に隠れて顔が見えなかった。
倒れていたのはボムギュだった。
スマホは、送信する前のあの男の死体の写真。
🦊「 あ、こいつを送信する前だったからか、 」
送信したら後処理班が来て上手いことやってくれるはずなんだけど。
🦊「 お前大丈夫か? 」
🧸「 ……うう、ごめんなさい、 」
🦊「 は? 」
目を瞑りながら苦しそうで泣きそうな表情で。
🧸「 ……、 」
それから何度声を掛けてもボムギュは目を覚ますことはなかった。
🦊「 やばいな、これ 」
俺はボムギュをおぶって
既に知っているボムギュの家へ向かった。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!