あなたside
侑「あぁ~災難やったわ…」
『何だったの?』
侑「へ?」
『治?くんがクラスに来て、侑くんがどこに行ったか聞いてきたから…』
侑「サムめ…」
キーンコーンカーンコーン
先生「始めんぞ~」
侑「あぁ、ほんで。北さんっていうバレー部の主将に呼ばれて行ったんや。
そしたら俺このまま成績あがらへんかったら合宿なしやて言われてん…」
嘘…
『えー…』
侑「どうしよ…サムアホやし聞いても意味ないねんな。」
行かせてあげたいな。
『じゃあ…私が教えてあげようか?』
侑side
‟教えてあげようか?”って…
侑「マジで!?ええの???」
先生「うっさいわ!宮!もっと真面目に授業受けんか!!」
侑「え?先生、俺生物分野大好きなんやて!ほら、授業再開しましょ~」
先生「大好きとかいう問題ちゃうんじゃ、ボケ!!」
クラスが笑いで満ちた。
侑くん…笑いに愛されてるな(笑)
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!