《あなたside》
目が覚めたら3人でソファーで寝てて、
映画見ながらいつの間にか寝ちゃってたみたい。
え、てかもうこんな時間!?学校なのに!
『駿佑!長尾くん!起きて!』
謙杜「ん…あれ、もう朝?」
『学校!時間!やばい!』
謙杜「あなたちゃん慌てすぎ…ってえ!やばいってみっちー!」
駿佑「長尾うるさい…」
謙杜「時間ない!起きて!?」
『駿佑早く!遅刻するよ』
駿佑「んー」
『長尾くんごめんね適当にパンでいい?』
謙杜「全然!」
部屋に戻って制服に着替えて髪結んでみんなでパン食べて
焦るけどちょっと楽しいかも
『駿佑寝癖!治すから来て』
駿佑「え、いいよ別に」
『いやさすがにそれは治そ?』
駿佑「はーい」
謙杜「みっちーいっつもやって貰ってんの?」
駿佑「時間ない時はね」
『いや駿佑はいっつも遅いから笑』
謙杜「そうなんだ可愛い笑」
『って長尾くんはネクタイ曲がってるよ笑』
謙杜「ほんま?あれ、こう?」
『やるよ』
謙杜「あ、ありがと…」
って何も考えず長尾くんのネクタイ直してるけど…
近い。
キスしたくせに今更って感じだけど近い!
やばい私すぐ顔赤くなる…
長尾「あなたちゃん照れてる?」
『え、』
長尾「可愛い」
『ちょ、何言って』
長尾「大丈夫。みっちーには聞こえてないから」
『そうだけど…』
長尾くん、モテるだろうな
いやモテてる
人気だもん
よりによってそんな人が私を好きとか…
あーこれからどうしよう
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。