《あなたside》
『駿佑〜行くよ〜』
駿佑「待って!てか俺のスマホどこ!?」
『ソファーになかった?』
駿佑「あ、あったありがと!」
『もう…いつになったら私より早く準備できるの』
駿佑「ごめんごめん」
学校では無駄にモテてチヤホヤされてるくせに家ではずっとこう。
なんでも出来てカッコイイなんて勝手なイメージで言われてるけどほんとは不器用でぼーっとしてるんだから、、、
駿佑「あなた〜怒ってんのー?」
『怒ってないよ。早く行こ!』
駿佑「はーい」
無駄にイケメンな駿佑のせいでまたヒソヒソ噂話。
あれ彼女?とか、え〜ショック!とか
姉だっつーの!
彼女になりたくてもなれない身にもなって欲しい。
『無駄にイケメンなせいで…』
駿佑「無駄にイケメン?何?俺?」
『え、声出てた?』
駿佑「うん。なに?」
『駿佑が無駄にイケメンなせいでまたなんか言われてるなーって』
駿佑「んー、それなら俺も同じこと言えるけど」
『え?』
駿佑「あなたが無駄に可愛いせいで俺もいろいろ言われてるなーって」
『いやそれはない笑』
駿佑「あるんだけどなー」
『ないから笑』
駿佑は誰もが認める美形
私も可愛いとは言われるけどちょっと違う。
系統が違うんだよ…
まあそれは仕方ないことで。
なんで顔の系統が違うのか、それをまだ駿佑は知らない。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!