《謙杜side》

空も暗くなって肝試しの時間


あなたちゃんと2人になれる！

恭平｢あなたちゃん俺と行こうよ｣

あなた｢あ、ごめんね私約束してて｣

涼音｢どんまい高橋｣

恭平｢え〜誰と！｣

『俺だよ』

恭平｢は？謙杜？なんで？｣

『別にいいじゃん！ほらもう次だよ恭平』

涼音｢仕方ないから行くよ高橋｣

恭平｢あなたちゃんばいばい！｣

あなた｢頑張って〜｣

『もー、恭平うるさくてごめんね？』

あなた｢全然！それより結構怖そうじゃない？｣

『あなたちゃん苦手？』

あなた｢得意じゃないかな…｣

『まあ大丈夫だよ！……あなたちゃん？』

あなた｢あ、だね！｣

あなたちゃんが少し遠くを見てぼーっとしてたから気になって俺もそっちを見た。

そこにいたのはみっちーと女の子で、

たぶん肝試しの相手の子だろう

あなた｢駿佑から誘ったのかな、｣

『え？』

あなた｢あ、ごめんなんでもない！｣

『……あなたちゃん、抜け出そっか』

あなた｢へ？｣

『怖いの苦手なんでしょ？行こ！』

あなた｢長尾くん！？｣

俺はあなたちゃんの手を引っ張って走った。

あなたちゃんがみっちーのこと考えて悲しそうにしてるのが嫌で、

連れ出したら俺の事考えてくれるんじゃないかとか思って

周りに誰もいないホテルの裏の空間まで来て俺は止まった。