第4話

03.
273
2023/02/11 10:00
96nk
あぁーーっ!!!
あなたー!!つっきー!!!!













学校から歩いて10分。
駅前のベンチでタピオカを手に持ちながら座っていた96ちゃんが私らを見つけて駆け寄ってきた。

ほんっっっとにいるじゃん!!!!!!
タピオカ飲んどるやん!、!
私告白イベント行ってたんやけど!?!?いやいやいやいくらタピオカ好きだからって!!!!96ちゃんだからって許さn













96nk
ごめん、あなた…。
ほんまにごめん閉店の時間が予定より早くて…!お詫びにこれ、タピオカあげる…!










そう言って上目遣いで両手にあるタピオカのうち左手のタピオカを私に差し出した。

うーん、許す。


いやいやいや許すだろ!!!
こんなに可愛くて小さい女の子が上目遣いしながら申し訳なさそーな顔してこの私にお詫びとか言ってタピオカ差し出してくるのとても可愛いだろ!誘拐するぞ!?!?







      夢主
わー!!
許す!!!めっちゃ許す!!ありがとう美味しそうだねタピオカ
96nk
へぇん嬉しいありがとう…
amtk
96ちゃん俺の分はぁ?
96nk
ない
amtk
あれ







96ちゃんから貰ったタピオカを飲んで「美味しいいい!!」と思わず声に出してしまう。
タピオカのセンスよすぎだろ、私の好みちゃんとわかってる96ちゃん好き。

はー、ほんと良い友達を持ったもんだ。
今度恩返ししよ。






amtk
いいな〜〜。
もう閉店したんだよね?
96nk
うん、した。
わし最後の客だーってお店の人に喜んでもらったで!!



      夢主
ん、天月くん1口いるー?



96nk
…!?!??!!??


amtk
良いのー!?
じゃあ貰う!ありがとう!!



96nk
えぇええ!?!?!?!



amtk
うまー!!!
これめっちゃ良いじゃん、もう閉店かぁ、もっと早く知ればよかったな。ありがとう、あなたちゃん
      夢主
このお店のタピオカ今日初めて飲んだけどめっちゃ最高ー!!
最初で最後なの辛…。


96nk
…えぇ、なに…わしがおかしい…?
      夢主
え?どしたの96ちゃん
器官にストローでも詰まった?
96nk
いや、ううん、うん。
大丈夫…やで。大丈夫。うんうん。








あーっ!!!3人ともー!


遠くからよく響いてあほみたいな声が聞こえた。

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