第3話

02.好きな人
334
2023/01/06 11:59
96nk
……で、放課後やで〜?
呼び出し放課後やしもう放課後やしあなたさんもう行かんとあかんのちゃいます?!
先輩ないちゃうで!?「俺の大好きなあなたが来ない〜なきなき」ゆーて!!



現在、放課後。

例の先輩のお呼び出しお時刻は放課後すぐらしく。
もーそりゃ96ちゃんが早く早くと私をせかす。

何回も何回も言うもんだから耳を塞ぐ暇もない。



      夢主
あーもう分かったよ行けばいいの?!!
行けばいいんだね!!?
96nk
そーうそうそう!!
行けばえーねん!行ってバーッて振ってきたらいいねん、だってあなた好きな人おらんやろ〜?

























      夢主
……まぁ、そうだね!!!
96nk
え、なに?!!今の間はなに!?!
返事まで3秒くらい間があったけどこれはどういう意味なん!?
96nk
…………え、あなた好きな人おるってこと!!!?!?
      夢主
…はーい、断りに行くよー。
96nk
あなたこたえてええええ!!(









─────────

───




















      夢主
よぉ〜っし、告白イベント終了っ!!
これでもう帰るだけだ!!
96ちゃん帰るよ〜……ってあれ、96ちゃんいなくないか?



告白イベントも終了して、やっと帰れると思って校門を出るとそこに居るはずの96ちゃんがいない。


ハァァアッッハァッ!?!?!
もしかして…………誘拐!!?!?!

そうとなれば大変だ、まずお母さんに電話かけて「今日の晩御飯はタコライスがいいな♡」って言うでしょ、それでそれで……!!

























amtk
…あっ、あなたちゃんじゃん。
やあ!!どうしたの?表情が忙しいけど






……!!!!!
突然の、私の好きな人。




      夢主
わっ…えっええ!!!?!
あっあ、あま、つきさん……やぁ…
amtk
どうしたどうした〜?
めっちゃ俺に対して動揺するじゃんw
いつもの騒がしいあなたちゃんはどこに行ったの?
      夢主
あぁちがくて!!
96ちゃんがいないと本領発揮できないって言うか、…あ、96ちゃんの居場所知ってる!?
amtk
96ちゃん?
あ〜……「今日閉店のタピオカ」がどうちゃらこうちゃら言ってた気がする。どこに居るか分かるよ、俺。
そこまで一緒に行く?



「行く?」と同時に首を傾げる天月くん。

ヴッッッ本当に自分の映える位置と私が喜ぶ仕草(?)が分かっているようで、私が失血死しても良いのだろうか……と思ってしまう。

なんでこんなにも彼が好きなのか自分でもわかっていないけれど、好きなものは好きだからしょうがない。





      夢主
…………うん、行く。
amtk
わかった!!じゃあ行こっか。


私がそう言うと天月くんは歩き出した。
その横を私が歩く。


amtk
あっそうそう、こないだ話したことの続きなんだけどさ〜……


さりげなく車道側に移動した天月くん。






はぁ、これだからイケメンは困るんだよ。
天月くん今日も絶好調だ。

プリ小説オーディオドラマ