第30話

教えてくれた
688
2021/05/02 00:00
you
you
明日は…学校行けるかな?
ななもり。
ななもり。
分かんないね
you
you
あの人たちは帰ったけど…
ななもり。
ななもり。
まだ、この辺彷徨いてるかもね
you
you
そうなんだよね…
you
you
……
you
you
私ってさ…馬鹿なの
you
you
ほぼ無理やり、皆をここに連れてきて…
you
you
なのに殆ど、計画はなし
you
you
みんなを助けられたら…それで良かった。
you
you
みんなと笑えたら…それで良かった。
you
you
私ね、皆を利用したの。
you
you
誰にも心配させたくなかった…
you
you
だから…ずっとニコニコしてて…
you
you
そうしたら…
you
you
本当の笑顔…忘れちゃった
すとぷり
you
you
笑うって何?ってなって…
you
you
だから…
you
you
君たちを助けたいっていう思いもあった。
you
you
でも…一番は本当の笑顔を思い出したかったからなの…
you
you
私…イイ人になれない
莉犬
莉犬
待って!
you
you
…え?
莉犬
莉犬
そんなことない!
莉犬
莉犬
俺は、少なくともあなたに救われた!
莉犬
莉犬
助けてくれたときも!
莉犬
莉犬
家から出られるだけで良かった…
莉犬
莉犬
おかげで…知らない世界が見えた
莉犬
莉犬
あなたのおかげで知れた!
莉犬
莉犬
お風呂は冷たくない
莉犬
莉犬
火は、自分を焼かれるものじゃない
莉犬
莉犬
風は、寒くない
莉犬
莉犬
水は、飲むもので掛けるものじゃない
莉犬
莉犬
手は、撫でるもの
莉犬
莉犬
あと…
莉犬
莉犬
人の心は温かいってこと
莉犬
莉犬
そのことを知ったら、色んなものが見えた
莉犬
莉犬
夜空の星、花、生き物たち
莉犬
莉犬
どれも…
莉犬
莉犬
綺麗だったんだ
莉犬
莉犬
知らなかった。
莉犬
莉犬
両親に…上を見るなと言われたから…星は見えなかった。
莉犬
莉犬
止まるなって言われてたから、花が見えなかった。
莉犬
莉犬
見つめるなと言われてたから…動物は見えなかった
莉犬
莉犬
今考えると…あのときの俺は何も見ちゃいけなかったんだ。
莉犬
莉犬
だから…まるで、俺には目がないみたいになってたんだ…
莉犬
莉犬
あなた…
莉犬
莉犬
俺に目をくれて…
莉犬
莉犬
ありがとぅ…
you
you
you
you
(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
you
you
どう…しよ…
you
you
今…度は…グスッ
you
you
私の目が…グスッ霞んでるよ
莉犬
莉犬
あなた
莉犬
莉犬
それで見えないなら…いいんだよ
莉犬
莉犬
泣いて…イイよ…ニコッ
you
you
ありがとぉ…
その後、私は泣きはらした
涙が…止まらなくて
でも…
莉犬君!
ありがとう

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