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第32話

とある日常
964
2023/07/12 07:01
私が高校二年生なってあなた先輩が高校三年生になるタイミングで


お互い同棲を始めた
私は元々モモの家にいて、あなた先輩は両親が仕事で家には滅多に帰っては来ないためお互いの意志の元始めた同棲だが
ミナ
ミナ
.........
同棲をし始めてわかったことがある
それは
あなた
ミナァ〜
手怪我しちゃった。絆創膏貼って
あなた
ミナ〜!
今日は何時に帰ってるの?
あなた
ミナ〜
私のこと好き?
ミナ
ミナ
.......
あなた先輩はめちゃくちゃ甘えん坊だということだ
ミナ
ミナ
先輩私今日モモとご飯食べて帰ってくるから夜ご飯は適当にすませてね
あなた
えっ?!ヤダやだ
いつ帰ってくるの?
ミナ
ミナ
久しぶりのご飯だから遅くなると思う
あなた
なら私も行く
1人でご飯とかヤダ
ミナ
ミナ
わがまま言わないでください
ミナ
ミナ
ほんとに行きますからね
私はソファーの上でこちらをじっと見ている先輩
あなた
.........
ミナ
ミナ
......あ〜もう
はい、ギュ
あなた
!!!
私が手を広げると先輩は嬉しそうに私の胸の中に飛び込んできた
ミナ
ミナ
できるだけ、早く帰ります////
なんだかんだ言って、先輩に弱いんだよな私




































モモ
モモ
重いなぁ〜
ミナ
ミナ
なにが?
ご飯を食べながら今日ここに来るまでのことを話していた
モモ
モモ
あなた先輩のミナへの愛の重さが重いってことやねん
ミナ
ミナ
え.....そう?
モモ
モモ
そうやねん!話聞いてる限りめちゃくちゃ重いよ
ミナ
ミナ
うーん
でもそれは先輩が私のことが好きだからやることでしょ?私は全然迷惑になってないし、ちゃんと思いが伝わって来て嬉しいよ
モモ
モモ
あ〜はいはい
お宅はラブラブカップルでしたね
心配して損したわ!
ミナ
ミナ
なにヤキモチ?
モモ
モモ
ちゃうわ
誰が変人にヤキモチ妬くか
ミナ
ミナ
変人ってその呼び方懐かし笑笑
モモ
モモ
あなた先輩よりこっちの方がピンとくるねん
ミナ
ミナ
本人の前で言ったら怒られるけどね
モモ
モモ
そやな笑
モモ
モモ
.......で、どうなん
モモ
モモ
ミナ、今も幸せ?先輩と暮らすようになっても変わらず幸せ?
ミナ
ミナ
何言ってるの
当たり前でしょ
モモ
モモ
そっか!ならええわ
そう言うとミナはコップに入ったオレンジジュースをいっきに飲み干した
ミナ
ミナ
......それに、あなた先輩も私がいなきゃダメな気がするの
モモ
モモ
いつからミナは先輩に依存するようになったん
ミナ
ミナ
そんなんじゃないよ、ただ
モモ
モモ
ただ?
ミナ
ミナ
先輩が今まで受けてこなかった愛情を私が先輩に教えてあげたいの
モモ
モモ
.......
ミナ
ミナ
私はどんなに辛いことがあってもモモと言う存在がいてくれた。モモが私にたくさん愛情を注いでくれた
ミナ
ミナ
でも、先輩はそう言う存在がいなかった。ずっとずっと1人でいた、甘えたい気持ちはわかるよ
モモ
モモ
......そう考えるとさ、うちの親うちの事ちゃんと気にかけてくれとったんやな
飲み干したコップに残っている氷をストローでつつきながらモモは口を開いた
ミナ
ミナ
お父さん?
モモ
モモ
あんなんやけど、お母さんが亡くなってからいつもうちのそばにいてくれとったんや
モモ
モモ
自分が1番辛いはずやのに、どんなに仕事が遅くても必ず帰ってきてくれるしご飯も必ず一緒に食べてくれた。出張で行かなきゃ行けない仕事も沢山あんのにその仕事も無くしてうちのそばにいてくれとったわ
ミナ
ミナ
モモのお父さんはいい人だよ
ちゃんと1人の親としてモモのことを大事に思ってるよ
モモ
モモ
けど、それがたまに迷惑な時もあるけどな
中学三年生ミナの時みたいになぁ
でもあの後ちゃんと謝ってくれたしそれ以降手を出すことはなかったな
ミナ
ミナ
笑笑
モモ
モモ
そう考えたらあなた先輩は気の毒やわ
ミナ、先輩のこと大切にしてやってや
ミナ
ミナ
いわれなくても
モモ
モモ
でもまぁ、たまにはうちの家にも帰ってきてや
モモ
モモ
ミナいなくなってうち寂しいねん
ミナ
ミナ
先輩と喧嘩した時にでも行こうかな
モモ
モモ
なんやうちは避難場所か?笑笑
気づけば時計の針は夜の9時を指していた
ミナ
ミナ
あ、やば
ミナ
ミナ
先輩に早く帰るって言ってたんだ
モモ
モモ
え〜
まだええやろ?てか今日うち泊まってってや〜
ミナ
ミナ
さっき言ったでしょ、「大切にしてやって」って
モモ
モモ
はいはい、そやなそやな
お会計はうちが払っとくよ
モモがそう言うと

私なお財布からお金を取りだして机の上に強めに置いた
ミナ
ミナ
今日は私が絶対に払います
モモ
モモ
モモ
モモ
何言っとるん!うちが払うに決まってるやん!
ミナ
ミナ
いーや
モモにはもう払ってもらいません!これから私がご飯代をはらいます!!高校に入ってバイトも初めてちゃんとお金を貰えてるから今までの分のお礼がしたいの
モモ
モモ
そんなんうちがしたくてやった事なんやから!
うちだってここは譲れない!
ミナ
ミナ
私だって!!




結局話し合いのうえ割り勘と言う形になった


お互い1歩も譲らない性格でこの判断が1番いいと思ったかだ
ーガチャ🚪ー
ミナ
ミナ
ただいまー
ミナ
ミナ
先輩〜
あなた先輩〜遅くなってしまってごめんなさい〜
玄関で靴を脱ぎながら喋っているがリビングから先輩の返事は無い
もしかして寝ちゃったかな
ミナ
ミナ
先輩?
静かにリビングのドアを開けると



机にうつ伏せになり寝ている先輩の姿があった
あなた
....ンン..ウンヤ...スースーz
小さくいびきをたてて寝ている先輩の横を見ると夜ご飯に作ったご飯だろうか、ラップがかかったおにぎりが置いてあった



お皿の上にメモがあって見てみると


遅い!私を待たせるとはいい度胸だな!


罰として私が作ったおにぎりを食べること!
ミナ
ミナ
...字   笑笑
先輩の少し癖のある字を見ると自然と笑顔になった


当たりを見回してもお酒を飲んだあとは無いしタバコを吸ったあともない
ミナ
ミナ
約束、ちゃんと守ってくれてるんだ
先輩と暮らすようになってから約束したことがある




1つ目はお酒を飲まないこと


2つ目はタバコを吸わないこと


3つ目は
あなた
ンン..あれ?.....ミナ?
ミナ
ミナ
ただいま先輩
あなた
おかえり
ただいま、お帰りをちゃんと言い合うこと
ミナ
ミナ
ちゃんと約束守ってくれたんですね
てっきり隠れてやると思ってました
あなた
やるも何も、お酒家にないしタバコだって買いに行くのも大変だし、、、、それに、ミナとの約束だし
あなた
それより!!!
帰ってくるの遅いんだよ!
ミナ
ミナ
すいません、ついモモと盛り上がっちゃて
でもほら!お土産!先輩の好きな飴買ってきて上げましたよ
あなた
それは私が好きなんじゃなくてミナがタバコの代わりに私に舐めさせる用のやつでしょ
ミナ
ミナ
......まぁ..
あなた
プハハハハww
あなた
あ〜もう!
ほんとにミナ可愛い
先輩はそう言うと寝ていた体を起こし私に抱きついてきた
ミナ
ミナ
ごめんね、先輩
あなた
んー?
ミナ
ミナ
帰るの遅くなっちゃって
あなた
んー、許す
そして私たちはお互い甘いキスをおとしたのであった





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