あなたside
モモと別れたあと家に帰って急に具合が悪くなったから私はそのままベットに倒れた
ベットに横になりながら体温計で熱を測った
38.5度....
とりあえずこのままじゃダメだから
パジャマに着替えて薬飲まなきゃ..
あぁ、でも
薬ない
私は誰かに連絡しようとした
頭がボーとする中
気づけばミナの連絡先を開いていた
誰にも心配はかけたくないこんな私のために心配させたくない
やっぱり薬はいいや
そんなこんなでなんとかパジャマに着替えスマホを片手にもう一度ベットに倒れ込んだ
ープルルルル📞ー
電話の向こうでサナは何かを言っていたが私はすぐに電話を切った
それと同時に
ーピロンー
ミナからメッセージが届いていた
さっきの返事だろうか....
私はなんとか力を振り絞ってミナの連絡先を見た
そう思ったけど
薬を飲んでいない体ではそろそろ限界らしく
私はそのまま意識がなくなってしまった。
ーピーンポーンー
ーピーンポーンー
再び目を覚ましたのはインターホンの音だった
どのくらい寝てたのだろう
私はふと起き上がり時計を見ると時計は夕方の4時を指していた
ーピーンポーンー
昨日よりは少し楽にはなったがそれでもだるい体を起こして私は玄関のドアを開けた
目の前には生徒会長がいた
会長はそう言うと私の横を通り過ぎて家の中にあ入っていった
渡された袋を見ると中には薬とか水、冷えピタなど色々なものが入っていた
私は会長が買ってきてくれた薬を飲んでベットに座った
けどその時にふと思った
あれ.....どうして私こんな普通に話してられるんだろう
前まで先輩と話してる時はドキドキが止まらなくて先輩が喋る事に愛おしく手たまらなかったのに
どうして、今はこんなにも普通なのだろう....
突然何を言っているんだ
自分でも驚いた
急に会長にこのことをいってもなにも伝わらないのに
でも、なぜか会長とちゃんと話したくなった
会長は荷物を床に置き
座布団に腰を下ろした
初めてだった、こんなにも真面目な顔をした会長を見るのは
普段めったに見せたことの無い表情で私の顔を見てきた
私はついに今までの気持ちを伝えた
..
私は少し悲しかった
でも顔に出さないように必死に笑った
どうしてだろう
どうして涙が出てくるんだろう
会長はそういいいつもみたいな優しい笑顔で私を抱きしめてくれた
あぁ、これでいいんだ
これで会長との恋も終わり。終わらせなきゃいけなかったんだ
やっとわかった
私はミナが好きなんだ
なんでもっと早く気づかなかったんだろう....
あの後私と会長はお互い肩をくっつけながらベットに座っていた
ーピロンー
その時に会長のスマホがなった
ーピロンー
そう言って私は会長を玄関までおくりとどけた
玄関で靴を履き会長と喋りながらドアを開けると
そこには副会長とミナがいた
私のことを心配して来てくれたのだろうか?
私がミナの方を見るとミナは目を逸らした
あれ、もしかしてなんか怒ってる..
あ、、もしかして昨日連絡返すの忘れたから.....?
え..
そんなことを考えていると会長と副会長は手を振って帰って行ってしまった
きっっっっまず!
何この空気感
絶対ミナなんか怒ってるよね
え、私そんな悪いことした?!
せっかく、好きってわかって
会えてう、う、嬉しいのに...
そう思ってると
ちょっと!!?何言ってんのよ私?!
何が、寄ってかば?だよ!もっと優しいいい形あるでしょ
今更、優しい態度なんて取れないよ
気持ち悪いとか思われちゃうよ
でも........
それでも私は今ミナと離れちゃいけない気がするんだ
ちゃんと伝えなきゃ
自分の口で
私はそう強く思い拳を強く握りしめた
>>>>次にGO
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!