第26話

愛をくれた意味ー最終話①ー
1,178
2023/06/14 09:59
ー数日後ー
モモ
モモ
ミィ〜ナァ~!!学校行くでぇ!
モモ
モモ
やっと降りてきた、おはよぉ〜
ミナ
ミナ
モモ、おはよう!!
いつもと何も変わらない朝


いつもみたいに服を着替えて朝ごはんを食べてモモと私は家を出た

学校までの道はもうすっかり春で桜がチラチラと待っている
ミナ
ミナ
もう春、3年生はもうすぐ卒業だね!
モモ
モモ
お!なんか今日は機嫌がいつも以上にええな!変人さんのおかげやな!
ミナ
ミナ
あなた先輩は関係ないよ!
ーピロンー
ミナ
ミナ
あ!先輩からだ!
モモ
モモ
嬉しそうに、やれやれやわ
ま、付き合えて良かったなぁ〜
ミナ
ミナ
モモのおかげだよ
モモ
モモ
そんな、うちはなんもしとらんわ
ミナ
ミナ
うんん、そんなことないよ
桜の木が満開に咲くトンネルの中私は足を止めた
ミナ
ミナ
私はあなた先輩と出会ったことで人生が変わった、こうして今ここにいる。けど、それもこれも全部モモのおかげだよ
ミナ
ミナ
モモがずっとずっと私のそばにいてくれたから、私を最後まで信じていてくれたから、私のことを愛してくれたから私は最後まで諦めずにいられた、自分を好きになれた、あなた先輩と付き合えたのだってモモのおかげだよ。
ミナ
ミナ
こんな私をずっと変わらず愛してくれてありがとう。沢山の愛をありがとう!
モモ
モモ
..そっか、うち...ちゃんとミナの役に立っとったんやな
モモ
モモ
うちはずっとずっとミナの幸せを願っとった
モモ
モモ
ミナが毎日笑って楽しく過ごせる日々を、やっと、うちの努力が報われたわぁ...
ミナ
ミナ
モモには感謝しきれないよ
モモ
モモ
うちもや、うちもミナには感謝しきれない
モモ
モモ
ミナにはたくさんのことを教えてもらった、誰かを大切に思うこと、誰かを守りたいと思う気持ち、大切な人がいればこんなにも強くなれるってこと
そしてモモは1歩進み私の手をゆっくりと握った
モモ
モモ
ありがとう
モモ
モモ
1人ぼっちだったうちに声をかけてくれて、うちを普通の女の子にしてくれてほんまにありがとう!ミナのおかげでうち、自分が好きになった、自分に自信をもてた、うち、ずっとずっとミナの友達でいるからミナもずっとずっとうちの友達でいて欲しい
ミナ
ミナ
もちろん!モモが私のそばからいなくなるって言ったら私はどこまでもついて行くから!!
モモ
モモ
そんなんうちも同じや!うちらはずっとずっと親友や!
2人で顔を見え合わし私たちは笑った



こんなにも清々しい日々が来るなんて思わなかった
ツウィ
ツウィ
あー!モモリン!ミナちゃん!
ツウィ
ツウィ
おっはよ!
モモ
モモ
ん?!ツウィ先輩おはよ..ばぁ!!
ツウィ
ツウィ
アハハ!
命中命中!ツウィ特性サクラ爆弾だよ〜
声がした方を振り向くと後ろから自転車に乗ったツウィ先輩とその後から走っているチェヨン先輩がいた
モモ
モモ
もう!先輩やめてくださいよ!
ツウィ
ツウィ
あははは!!顔ブッスwww
ツウィ
ツウィ
よくそんなんで生きていられますね!
モモ
モモ
はぁ?!
ツウィ
ツウィ
嘘でぇーす!
モモ
モモ
はぁ?!
チェヨン
チェヨン
ツウィ、やめな
ミナ
ミナ
チェヨン先輩、おはようございます
チェヨン
チェヨン
おはよ
チェヨン
チェヨン
2人、これから学校?
ミナ
ミナ
はい!先輩たちもですよね!
チェヨン
チェヨン
いつもは歩いて学校行く、けど、今日はツウィが自転車乗っていくって聞かなかった、だから、走ってきた。
ツウィ
ツウィ
だってぇ〜!あとちょっとで卒業だからいつもと違うことやってみたかったの!
モモ
モモ
それは自由やけどうちの顔にサクラ爆弾投げ込んでくるのは辞めてください
ツウィ
ツウィ
www
先輩たちと話ながら学校に行く道を歩いていると校門が騒がしかった
ミナ
ミナ
あれ?今日なんかイベントありましたっけ?
モモ
モモ
えー?そんなのないやろ
チェヨン
チェヨン
私も、知らない
ツウィ
ツウィ
もちろん私も〜
話を聞くと誰も何も知らないようだ


じゃあ一体なんなんだろう...
私たちはさらに校門に近ずいた


すると
ダヒョン
ダヒョン
おおー!我が手下たちよ!ようやく来たのかい!
ミナ
ミナ
あ、ダヒョン先輩!
サナ
サナ
おはよ〜
ミナちゃん、モモちゃんも
モモ
モモ
お、お、おおはようございます...
ツウィ
ツウィ
何照れてんの?
モモ
モモ
照れとらんし!
チェヨン
チェヨン
ねぇ、この人だかり一体...
ダヒョン
ダヒョン
おー!おー!君は我が校の3年生、チェヨンじゃないか!
ダヒョン先輩がチェヨン先輩にそう言うと



チェヨン先輩は黙り込み
チェヨン
チェヨン
......チェヨンじゃなくて、先輩....ね?
ダヒョン
ダヒョン
え、、あ、、はいチェヨン先輩....
ただならぬオーラでそう言った
サナ
サナ
ミナちゃんたち知らんの?とうとうびっくりカップルが登場したんやよ!
ミナ
ミナ
え?それって.....
ジョンヨン
ジョンヨン
あ!ミナちゃーん!
道具の方で副会長が私に向かって手を振ってこっちに走ってきた
ジョンヨン
ジョンヨン
ミナちゃんミナちゃん!
ミナ
ミナ
副会長!.....と会長...?
ナヨン
ナヨン
ども
ナヨン
ナヨン
久しぶり
ミナ
ミナ
久しぶり...です。副会長も
ジョンヨン
ジョンヨン
ミナちゃんこの前雨大丈夫だった?やっぱり降ったよね
ミナ
ミナ
はい、色々ありましたが...大丈夫でした
ジョンヨン
ジョンヨン
そっか...良かったァー!!
ジョンヨン
ジョンヨン
あ、それ一応伝えとかなきゃいけないと思って...
ミナ
ミナ
ナヨン
ナヨン
私たち付き合うことになった
ミナ
ミナ
ジョンヨン、ナヨン、サナ、ダヒョン以外
ええええええええええええ?!!!!!!!
ナヨン
ナヨン
ほら
そう言って会長は副会長と手を繋ぎ私たちに見せてきた
モモ
モモ
ほ、ほほほほ、え?、え、え?!!
ツウィ
ツウィ
Oh, My Gad
チェヨン
チェヨン
嘘でしょ...
サナ
サナ
いや〜ほんま驚きやよなぁ
まさか副会長と生徒会長が.....
ダヒョン
ダヒョン
僕は最初っからこうなると思っていた!すべて僕の予想どうりだ!
ミナ
ミナ
驚いたけど.....会長、どうして...
ナヨン
ナヨン
.....数日前、あなたと話したよ
ミナ
ミナ
ナヨン
ナヨン
ちゃんとあなたと話し合ってお互い前を向くことにした。私はずっとおじょんが好きだった、だからあなたの気持ちには答えられなかった
ミナ
ミナ
そう..ですか
ナヨン
ナヨン
ごめんね、あなたの大切な人を悲しい思いにさせて
ミナ
ミナ
いえ..もう大丈夫です!会長と副会長がお互いこうしていられるなら私は嬉しいです
ナヨン
ナヨン
.....あなたを、よろしくね
ミナ
ミナ
え....?
ツウィ
ツウィ
うんもう!なんの話しをしてるの!私全く分からないんだけど!
ツウィ
ツウィ
てか、生徒会長と副会長の顔面なら無理に女同士が付き合わなくても、もっといい男ゲットできたのにー!なんで?!
チェヨン
チェヨン
ちょっと、ツウィ
ジョンヨン
ジョンヨン
なんでだろう?
ナヨン
ナヨン
なんでだろうね?
会長と副会長はお互いに顔を向け合わせて首を傾げた
ツウィ
ツウィ
えー、分からないのぉ!つまらなーい
ジョンヨン
ジョンヨン
私は会長が好きだから付き合った、ただそれだけだよ
ナヨン
ナヨン
私も、好きになったのがたまたま女性だっただけ。それ以外なんにも変わらないよ、それにジョンヨンを愛してるから
ジョンヨン
ジョンヨン
ちょ、///
モモ
モモ
ヒューヒュー!ラブラブカップルや!
ダヒョン
ダヒョン
おめでとう!心から祝福するよジョンヨン、会長
サナ
サナ
ほんまにおめでとう!学校一のビックカップルやな
ツウィ
ツウィ
つまらないけど.....ま、どうぞお幸せに
チェヨン
チェヨン
ツウィ、素直に言えばいいのに
ツウィ
ツウィ
え、うるさい
ナヨン
ナヨン
あ、そうだ
ミナちゃんあなたが呼んでたよ
ミナ
ミナ
ナヨン
ナヨン
屋上で待ってるって




















































ミナ
ミナ
あなた先輩......?
会長に教えてもらい私は屋上のドアをゆっくりと開けた
ミナ
ミナ
うぉ!
ドアを開けると春の暖かい風が私の頬を横切った
ミナ
ミナ
綺麗.....
ミナ
ミナ
そういえば屋上って初めてかも
ミナ
ミナ
やっぱ青春なら屋上だよねっ!お昼とかご飯食べたり遊んだりお昼寝したり...あ!あと好きな人とこっそりサボっりに来たりなんて///
あなた
じゃあ、それ全部私が叶えてあげる
ミナ
ミナ
え?え、ええ?
あなた
上だよ上
ミナ
ミナ
あー!あなた先輩!
あなた
よっ!2.3日ぶり!
ミナ
ミナ
もう風邪は大丈夫なんですか?
あなた
薬飲んだしもう大丈夫!
ミナ
ミナ
良かったぁ〜笑笑
先輩は壁を飛び降り私の目の前にやってきた
あなた
ミナこっちおいで
ミナ
ミナ
えー?なんですか笑笑
あなた
いいから
先輩が私を手で呼んで私を自分の膝の中に座らせた
ミナ
ミナ
お邪魔します...
あなた
すると先輩は後ろから私のお腹に手を回してきた
あなた
やっぱり落ち着くわ〜
あなた
ミナの背中前々から抱きついてみたかったんだよね〜
ミナ
ミナ
うふふ
なんだか先輩子供みたい
あなた
子供だよ、高二なんてまだまだ子供なんだよ
ミナ
ミナ
私はもう大人ですよ!
あなた
何言ってるの私より年下の癖して
ミナ
ミナ
1歳差です
あなた
笑笑
確かにね
ミナ
ミナ
それより先輩なにか私に用があったんですか?
あなた
別に、会いたいから呼んだだけ
ミナ
ミナ
はぁ?!ちょ、もう!急にそういう恥ずかしいこと言わないでくださいよっ!前までそんな素振り1回も見せなかったのに
あなた
ミナが好きだからだよ
好きな人の前では素直になりたいし甘えたいじゃん
あなた
私小さい時から両親の都合で1人でいることが多かったし誰かにこうやって甘えたことなんてないから、せめてミナの前だけは甘えさせてよ
ミナ
ミナ
........いいですよ
ミナ
ミナ
でも!私の前でだけで甘えてくださいね!私以外の人に甘えたら許しませんからっ!
あなた
ん。そのつもり
ミナ
ミナ
あ、そうだ
会長たちのこと知ってました?!
あなた
えー、あーうん
ポケットから雨を出し先輩は舐め始めた
ミナ
ミナ
え、反応うすすぎません?先輩の好きな人だった人ですよ?!
あなた
会長から聞いたでしょーそれか答え〜
ミナ
ミナ
.......
あなた
どうした?
ミナ
ミナ
なんで先輩は私を選んでくれたんですか?絶対会長のこと諦めないと思ったのに..
あなた
............
あなた
幸せになりたかった....からかな
あなた
自分を大事にしてくれる人を大切にしたかった、愛して欲しかった。
あなた
それを思った時、すぐに頭に浮かんだのがミナだった
ミナ
ミナ
そっか........先輩も私と一緒だったんだ
あなた
え?
ミナ
ミナ
私もずっとずっと幸せになりたかった。そんな時に先輩と出会ったの
ミナ
ミナ
私たち似た者同士ですね笑笑
あなた
そうだね、同じ夢を願っていたから今こうしていることができているのかもしれない
ミナ
ミナ
性格は月とスッポンですけどね
あなた
なら私が月だね
ミナ
ミナ
え!絶対先輩がスッポンですって!
あなた
はぁ〜?なんだと!
ミナ
ミナ
きゃ〜辞めてくださいよー髪の毛崩れる笑笑
あ、てか先輩タバコ?!タバコじゃなくて飴食べてる!!?
あなた
え?あぁ、タバコはもう辞めた。ついでにお酒も
ミナ
ミナ
えええ!!
あなた
ちょ、耳元で叫ぶな!
ミナ
ミナ
だってだって...だって
ミナ
ミナ
私があんなに言っても絶対やめなかったのに...
あなた
私もさ、あんたのことそれなりに大事にしたいからさあんたが嫌がることはできるだけ辞めたいの
ミナ
ミナ
先輩.....
あなた
ミナにも飴やるよ!もう一個残ってるはず...
ーポロー
あなた
ミナ
ミナ
先輩のポケットからタバコのケースが落っこちてきた
ミナ
ミナ
先輩....
あなた
いやー、その、そう!今日の朝からやめたの!うん!やめたのはホント!今日の朝のだから!!
ミナ
ミナ
没収!!
あなた
チッ
ミナ
ミナ
あー!!舌打ちした!ひっど!もう先輩嫌い!
あなた
はあ?!
ミナ
ミナ
嫌い嫌い嫌い嫌いー!!
あなた
コノヤロー!
屋上を笑いながら走り回る私を先輩はもう一度捕まえて抱きしめた
それと同時に柵越しから校門が見えた
サナ
サナ
先輩達に飴ちゃんあげますぅ!
モモ
モモ
うちも欲しい!!
ダヒョン
ダヒョン
僕もだ!サナ!ここは1番仲の良い僕にくれるべきだ!!
サナ
サナ
これ、ダヒョンが嫌いなレモン味やで?
ダヒョン
ダヒョン
うぅ..
みんな
あははははは!!
校門ではみんな楽しそうに話しいた
ミナ
ミナ
........
あなた
どうしたの?
ミナ
ミナ
先輩、これからもずっと私のそばに居てくれる?
あなた
もちろん、ミナがそれを望むなら
ミナ
ミナ
そっか
これがきっと私がずっとずっと望んでいた普通の女の子の普通の生活だったのだろう


勉強に励んで友達と思いっきり遊んで好きな人と恋人になれて今をこうして生きていることがどれほど幸せなのか、



当たり前の生活ができることがこんなにも嬉しいのはきっと最後まで諦めずにいたからだ











本当に長かった


けど本当にたくさんの愛をくれた
こんな私に愛をくれた人たち



こんな私に愛をくれた意味を教えてくれた




かけがえのない仲間たち
1年前の私が知ったらきっと驚くに決まってる





出会いは最悪



あの日私の人生を変えてくれた変人さんと今こうして付き合っているのだから


人生は何があるか分からない




その日一日一日を一生懸命に生きていれば必ず幸せは手に入れられる


私もそうだったから



ミナ
ミナ
あなた先輩、愛してる
あなた
うん、私も
あなた
愛してる
私たちはそしてゆっくりとキスをした。





先輩、本当にありがとう



私と出会ってくれて、私を愛してくれて



これからは私がもっともっと先輩を幸せにするね。
ミナ
ミナ
......ほんとは少しだけ先輩のタバコの匂い好きでした...
あなた
素直じゃないな....バカ//



next

プリ小説オーディオドラマ