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第2話

い ち ご ぐ み ~ 重岡Side ~
437
2018/07/09 15:16







「 大きくなったら 、おれ と けっこん しよ 」







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漫画や小説でよくある 、幼い頃のプロポーズ
俺も 、そんなことをしていた一人


... 今思うとめっちゃ恥ずかしいけど 。


まだ恋の意味も愛の意味も知らんかった頃

よく遊ぶ 、いつも一緒に居る
一つ年下の幼馴染 。

俺の方が年上やから格好良く居たい とか
泣き虫なあなたを守ってあげないと とか 。


多分 、そんな気持ちを幼いながらに
持ってたんやと思う 。


小さい頃の俺のプロポーズに
「 だいちゃん と けっこん する! 」なんて
答えたあなたの返事に舞い上がった俺は
おかんに強請って 、おもちゃの指輪を買ってもらい
あなたに「 けっこん の 約束 」と渡した 。


まあ ... 所謂 婚約指輪ってやつ
当時の俺はそんなこと思ってなかったやろうけど 。


おもちゃの指輪をもらって
嬉しそうに笑うあなたの頬にキスをしたことは
高校生になった今でもはっきりと覚えてる 。


... あなたは覚えてんのかな 。
もうそんな指輪無くなってしまったかな 。


物心ついた時にはあなたへの気持ちが
〝 恋 〟だということに気付いて
あなたが俺と同じ学校に入学してきてから
その気持ちは益々大きくなって 。


俺はずっとあなたのことが好きなんや って
あの頃みたいに伝えられたらええのに ...


今の関係が壊れることを恐れて
俺は 、動き出せずにいる







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お前は覚えていますか 、。

あの日交わした結婚の約束を








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