第2話

看 護 師 さ ん .
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2022/06/23 10:22





あなた  「ん゛…。」

重たい瞼をひらくと

見慣れない天井が視界に入る

あなた  「?!! あッッ!」
???  「きゃぁッッ!!」


急いで起きると

自分が寝ていたであろうベッドと
見舞い品の花束やお菓子
腰を抜かしている看護師さんが目に飛び込んできた



ん?

あなた  「腰を抜かしている看護師さん??」




























美希  「ごめんなさい…お見苦しいものを」


恥ずかしそうに俯く看護師さん

美希みきさんと言うらしい

あなた  「全然!! 気にしないでください!」

そう言って軽く微笑むと

嬉しそうに頬を緩める


あなた  「??…どうかしました?」

美希  「いいえ! なんでもないわ」
美希  「それより体はどう? 痛むところはない?」


少し話題の変え方に無理やりさを感じたものの

手を開いたり体を動かしたりして体の調子を確かめる
あなた  「全然大丈夫です!

  検査でも問題なしだったので!!」


美希  「そう…運ばれてきた時。

  傷はあっても跡が残るような怪我はしてなかったから…個性が咄嗟に働いたのかもね」

あなた  「そうなんですかね…」



私の個性は防御個性シールド
自分の意思でシールドを貼ることができる


でも…瓦礫が落ちてきたのは急だったし…
あの一瞬で個性が発動するほどなのかな…


あなた  「んー…。??」

私が悩んでいると
美希さんが肩を叩く
美希  「ここで話すのもあれだから…

  テラス移動しよっか」

美希  「伝えなきゃいけない事もあるから」


すこし固くなった表情を見て

嫌でも察してしまう






















〝 両親の事だ 〟

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