第8話

倦怠期《大西流星》
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2021/08/14 08:15








大西side








ガチャっとドアが閉まる音がして


リビングを見に行くとそこにはもう


あなたの姿はなかった




…出てったんかな、、




冷たい態度とってるかもなって感じてはいる




きっとこんな僕に呆れたんやろうな、、




別にあなたが嫌いなわけじゃない




ただずっとそばにいすぎて


興味みたいなんがなくなったっていうか…




これが倦怠期っていうやつやろうな




















この家を出てってあなたはどこに行くんやろ


ホテルかな、?友達の家とか、、もしくは




大西「僕の知らん男の家、、?」




お互い芸能活動をしてるから


やっぱり知らんとこで異性と仲良くなることが


無いわけじゃない




そう考えるとなんかモヤッとした




あなたが僕の知らん男と仲良くしてんのを


想像するとちょっと腹が立つ




大西「あなたはもう、僕の事嫌いかな…」




あなたがおらんとこんなに不安になるんや




大西「今からでも…遅くないかな、、」




気づいたら家を飛び出していた




















you side








友だちの家にもうすぐ着くところで


知らない男の人に絡まれた




男「こんな夜遅くに


女の子ひとりで歩いてたら危ないよ?」




『……』




相手にしたらめんどくさそうだら


無視して歩き続ける




男「無視しないでよ〜


しかも、結構な荷物だし、家ないの?


お兄さんの家、泊めてあげようか?」




『大丈夫です、私急いでるんで、、』




男「そんなこと言わずにさ、ほら


こっちだからお兄さんの家一緒に行こ?」




落ち着いた喋り方の割に


思いっきり私の腕を掴んで


逃げられないようにしてくる男




『ちょっと、離してください!!』




男「いいからこっち来いよ」




腕をなかなか離してくれない


すると、、




















大西「その子、僕のなんで


離してもらっていいですか?」




男「は?チッ、、なんだよ」




男は私たちの前から走って消えていった




大西「大丈夫?(ギュッ)」




『…流星』




大西「ホンマにごめん


僕、あなたがおらんとめっちゃ不安になるし


寂しいし、、」




『私も、流星いないのに暗い道歩くの


怖かったし、家出た時も、、寂しかった』




大西「ホンマにごめんな


こんな怖い思いさせて…」




『ううん、助けに来てくれたし大丈夫!


てか、なんでわかったん?』




















大西「この先にさ、あなたが好きな公園


あったやろ?


やからとりあえずそこ行こっかなって」




『そっか、、私ここの近くにある


モデルの友だちの家行こうとしてたから


もうちょっと遅かったら会えへんかったね笑』




大西「危なかったぁ笑」




『ねぇ、あそこの公園、今から行こうよ!』




大西「うん、行こっか!」




キレイな星空の下で君とふたり


並んで歩く時間は、何よりも幸せだよ












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