第7話

倦怠期《大西流星》
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2021/08/12 05:48








芸能活動をしている私は


高校のときに知り合った同い年の彼氏がいる




お互い芸能人だから


付き合っている人がいるなんて誰にも言わずに


今日まで過ごしてきた




だから「倦怠期」をどう乗り切るか


相談する相手がいない




どれくらい前からだったか忘れたけど


初めてできた彼氏だから




周りの友だちがよく言っていた倦怠期が


私たちにもホントに来るんだとびっくりした




別に彼が嫌いなわけじゃないんだけどな…




ガチャ




















大西「ただいま…」




『おかえり


ご飯できてるけど食べる?』




大西「外で食べてきたし、いいわ」




『…ねぇ流星、そういうことはさ


私がご飯作る前までに言ってくれない?




作り終わっちゃったし


こんなの一人で食べきれないし、、』




大西「別に僕


ご飯作っといてって頼んでないやん




そっちが勝手にやってるだけやのに


怒ってくるのやめてくれる?」




『なに?その言い方、、』




















私がどれだけ怒っててもお構い無し




彼はスマホをいじりながら


寝室へ入っていってしまった




こうやってケンカしたり


イライラしたりすることが増えてきて




撮影中もどうしたらいいのかずっと悩んでる




















スマホを取り出し、倦怠期について調べる




『…一旦距離を置く、、』




倦怠期のカップルは一旦距離を置いてみるのが


いいと書いてあった




『そうしよっかな』




仲がいいモデルの子に


一晩だけ家に泊めて欲しいとメールを送ると


あっさりOKをもらえたから




1週間ホテルでも過ごせるくらいの


荷物をまとめて家を出た




歩き出してから


一言くらい書いたメモ、置いとけばよかったな


と思ったけど




私が居なくてもやっていけるだろうし


そのまま友だちの家に向かった












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