道枝side
道枝「あなた、どうしたん?! 大丈夫?!」
リビングには「転けちゃった」と
笑いながらヘラヘラと言うあなたの姿
道枝「ホンマになんもないん?」
『うん、大丈夫!』
そう言って立ち上がろうとする彼女は
『フラッうわっ』
道枝「ちょっ、!なぁホンマに大丈夫なん?」
また転けそうになっている
本当に大丈夫なのかな…?
彼女は強がりな性格だから
俺に心配をかけないようにわざと明るくしてる
可能性だってきっとある
『大丈夫だよ笑』
道枝「大丈夫じゃないやろ?
なぁ、、ホンマのこと話して?」
さすがにおかしすぎる
立ち上がったときに転けて、
さらにまた立ち上がろうとすると転けるなんて
彼女を抱き上げてソファーに座らせる
すると、覚悟を決めたように彼女が話し出した
あなたside
心配性な彼に
本当のことを言って欲しいと言われて
立つと視界が暗くなること
それでよく転けてしまうこと
本当のことを全部話した
すると
道枝「…そっかぁ、、」
大丈夫、大丈夫、、と言いながら
彼は私を抱きしめてくれた
すると、病気の症状も
そこまで酷くないし気にしなきゃいいって
ずっと思ってたけど
本当は怖かったのかな、、涙が出てきた
道枝「ごめんなぁ、気づけへんくて」
『駿佑はなんも悪くないじゃん笑』
道枝「あなたのこと、なんでも
知ってるつもりやってんけどなぁ、、」
『駿佑は私のこと
めっちゃ理解してくれてるじゃん』
道枝「そうかなぁ…」
『そーだよ!』
道枝「そっか、、ならいいや!
じゃあ今度一緒に病院行こうね!」
『…へっ?行くの?』
道枝「そりゃあ病院行くよ?」
『えぇ〜嫌だよぉ』
道枝「行かなきゃダメだから笑」
『じゃあ着いてきてくれる?』
道枝「もちろん、あなたがのぞむなら
どこにでもついて行きますよ」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。