第6話

寂しい《平野紫耀》
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2021/08/05 05:21








平野side




合鍵は持ってるけど


一応インターホンを鳴らしてみる




…全く出てくる気配がない




合鍵を使って家に入ってみる




















平野「おじゃましま〜す」




久しぶりの彼女の家の匂いはすごく落ち着く




きっちりと整頓されたリビング


そこにあるソファーの上に彼女はいた




平野「なんだ、、寝てたのか」




ソファーの上で気持ちよさそうに寝ている


彼女の姿があった




体調が悪そうっていうわけではないから安心




でも、久しぶりに見た彼女は


少し痩せたように見える




















寝ていても顔が整っていることがよく分かる




世界一かわいい俺の彼女の頬を撫でると


疲れも全部吹き飛ぶ




寝ている間に、少し痩せた彼女のために


栄養たっぷりの料理を作ることに




盛り付けてテーブルへ運んでると




















『…んっ、、』




平野「あっ、起きた?」




『……えっ、紫耀くん?!』




驚く彼女の横に行って話す




平野「久しぶりだなあなた


ごめんね長い間1人にしちゃって」




『…ホンモノだ、、』




平野「ハハッそうだよ」




『…うぅっ、、しょーくんだぁ泣』




平野「えぇっ?!ちょっ、、大丈夫だよ笑


泣かないで?」




















普段は真面目で、大人っぽくて


甘えたり泣いたりしない彼女が




こんなに子どもみたいに


泣きじゃくる姿を見ると




よっぽど寂しい思いをさせてたんだなと気づく




平野「ホントに、、ごめんな


寂しかったよな」




『…うん、、』




平野「あんな冷たい態度とってごめんな」




『…私こそ、全くメールしなくてごめん


迷惑にならないか心配で、、』




平野「迷惑なんて思ったことないよ?


俺こそ、返信遅くなったし…」




『…なんか、反省会になってるね笑』




平野「そーだな笑」




彼女の笑顔が久しぶりに見れてよかった


そう思ってると




















『なんか…いい匂いしない?』




平野「あっ、俺ご飯作ったんだけど


食べれる?」




『えっ、疲れてるのに作ってくれたの?』




平野「だってあなた、痩せただろ?」




『そうかな?』




平野「仕事忙しくて食べない日とか


あったんじゃない?」




『…あった、、』




平野「じゃあしっかり食べないと


ほら、そっちのテーブル行こ?」




















めっちゃ美味しい!と言いながら


たくさん食べてくれる彼女を見てると


こっちが元気になる




平野「ねぇあなた?」




『ん、なに?』




口いっぱいにご飯を頬張る彼女に




平野「これから少しでも長く


一緒に過ごせるように、同棲…しない?」




と言ってみる




『…ホントに?』




平野「うん、ホントだよ」




『同棲したい!』




平野「よっしゃぁぁぁ」




思いっきり彼女に抱きつくと




『わぁっ!ちょっ、いきなりすぎ笑』




平野「俺から絶対に離れないでね」












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