前の話
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嘘だと言ってください。
ねぇ神さま。
はなから信じてないけど今だけはどうか嘘だと言ってください。
「声優の梶裕貴さんと竹達彩奈さんが結婚しました。」
嫌だ。信じたくない。
なんで?
私が声優という職業に憧れたのは梶裕貴さんの声でした。
明るくて、力強い。誰もが魅了するような優しい声。
あっ!梶さんだって1度でわかるような声。
分かってる。声優さんはアイドルじゃないんだって、一人の人間として結婚を発表したんだって。
分かってる。分かってるよ。
でも、梶さんの声をテレビから聞くだけでやっぱり憧れるよね。
高い高い人って。
朝から苛立ちと悲しみが混じり、竹達彩奈さんを調べた。
お顔は綺麗で、胸もでかくて、声も可愛くて。そんなことを色々と比べるだけで、私なんかと比べても天と地の差も同然でいや、私は空気だから。
モヤモヤすごくあった。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。