お妙「ここよ」
あなた「広い……あ、道場がある」
お妙「いつか父上が遺したこの道場を復興するのが私の夢なの」
あなた「そうなんですか……」
お妙「お菓子だすから、あっちでお話でもしましょ?」
あなた「あ、はい」
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お妙「へぇ!じゃあ、あなたちゃんは剣道出来るのね!」
あなた「はい、人並みにはできます」
お妙「そうなのね、若いのに凄いわ。
あら、もうこんな時間!夕飯の用意しなきゃ!あなたちゃんも食べてって!昨日の残りだけど」
あなた「そこまでお世話になるわけには……」
お妙「いいのよ!もうすぐ私の弟が帰ってくるから稽古でも付けてあげて。それでいいでしょう?」
あなた「じゃあ、はい……。(お兄ちゃん大丈夫かな?すれ違ってないよね?)」
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ー真選組ー
土方「ここだ。」
炭治郎「大きい……柱の方々の屋敷みたいだ」
土方「あなたも言ってたがその柱ってのはなんだ?」
炭治郎「あ、なんでもありません」
土方「(誤魔化し方も一緒か、とことん似てる兄妹だな)」
炭治郎「あなたはどこにいるんですか?」
土方「おう、ここの部屋に連れてけって言ったはずだが……いねぇな。道場か?」
炭治郎「(連れてけって言ったってとこは土方さんが直接連れてきたんじゃないのか……そしてあなたの匂いが全然しない。だから恐らくここには来てない……)」
炭治郎「(やっぱ道場かな?)」
土方「おいっ!大丈夫か!近藤さん!ついでに総悟!」
炭治郎「!!どうしたんですか!!」
沖田「うーん、記憶が……」
土方「起きたか総悟!何があった!?」
沖田「記憶が曖昧で……誰かと戦ってたのは何となく分かりまさァ」
土方「はぁ!?ヤってた!?お前ぇのことに口出しするつもりはねぇが、相手は誰だ」
近藤「うーん、総悟ォ……」
土方「ま、まさか……」
沖田「土方さん、何を勘違いしてるのかは何となく分かりますがそうじゃねぇんでさァ」
炭治郎「土方さん、ここにあなたの匂いがします」
土方「匂いなんかで分かるわけねぇだろ。嗅覚犬か」
炭治郎「俺、犬並に鼻がいいんです」
土方「便利な鼻だな」
近藤「思い出した!お妙さんが俺に会いにここに来たんだ!」
土方「近藤さんに会いに来たのは違うだろ
で、どうした?」
近藤「お妙さんがたまたまお俺のタマタマまでは覚えてるんだか、そこから先な思い出せん」
土方「またまた通りかかったんだな」
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。