それは、雪の降り続いた次の日のこと
私は、気配を消して木の上を声の聞こえた方にすばやく移動していった。
そこには紅い髪の男の子が気絶して倒れていて、近くには刀を持った男の人が鬼を捕まえて立っていた。
そんなことを考えていると、刀を持った男の人がその鬼にむかって刀を振り上げた。
キィィィィン!
私の刀は、その人が鬼を斬ろうとして振り下ろした刀を止めていた。
鬼は爪を立てて、こちらにむかってきた。
そう言って私は鬼の首に手刀を落とした。
バタン
そんなこと見れば分かるだろうと思いながら
などと一人でしゃべりつつ、私は、鬼に竹をくわえさせた。
そう言って私は飛び上がり、そのまま、その場をあとにした。
彼がこんなことを言っているとも知らないで。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。