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第1話

始まり
627
2020/09/04 14:25
それは、雪の降り続いた次の日のこと
竈門炭治郎
竈門炭治郎
お願いします。
これ以上俺から奪わないでください。
あなた

(あれ?なんか聞こえる。)

あなた

(木の上からならばれないだろうからちょっと見に行ってみよう。)

私は、気配を消して木の上を声の聞こえた方にすばやく移動していった。
あなた

(ここからなら見えるかな。)

そこには紅い髪の男の子が気絶して倒れていて、近くには刀を持った男の人が鬼を捕まえて立っていた。
あなた

(鬼?でも、普通の鬼とちょっと違う気配。何て言うか、“やさしい”感じ。)

そんなことを考えていると、刀を持った男の人がその鬼にむかって刀を振り上げた。
キィィィィン!
冨岡義勇
冨岡義勇
!いつの間に!
冨岡義勇
冨岡義勇
なぜ、守る?
私の刀は、その人が鬼を斬ろうとして振り下ろした刀を止めていた。
あなた

その隊服は鬼殺隊ね。でも、この鬼を斬ろうとしたってことは、まだまだね。

冨岡義勇
冨岡義勇
鬼殺隊を知っている?よく見ればその刀は日輪刀か。
ならば、分かるだろう。鬼を殺すのが鬼殺隊だ。
あなた

だけど、この鬼は…

竈門禰豆子
竈門禰豆子
ウウウ…アアッ!
あなた

(蹴られた。油断した。)

冨岡義勇
冨岡義勇
(しまった。喰われる。)
竈門禰豆子
竈門禰豆子
ウウッ…!
冨岡義勇
冨岡義勇
(庇った⁉)
あなた

やっぱりか。

竈門禰豆子
竈門禰豆子
アアッ!
鬼は爪を立てて、こちらにむかってきた。
あなた

あ~あ。敵と見られちゃったかあ~。
じゃあ、しょうがない。

そう言って私は鬼の首に手刀を落とした。
竈門禰豆子
竈門禰豆子
ウウッ…
バタン
冨岡義勇
冨岡義勇
気絶、させたのか。
そんなこと見れば分かるだろうと思いながら
あなた

そうは言ってもこのままじゃなあ…竹でもくわえさせとけばいっか。

などと一人でしゃべりつつ、私は、鬼に竹をくわえさせた。
あなた

これで大丈夫かな。
じゃあ、あとよろしくね。

そう言って私は飛び上がり、そのまま、その場をあとにした。
冨岡義勇
冨岡義勇
もしかしてあいつは…
彼がこんなことを言っているとも知らないで。

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