第14話

# 14
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2018/09/17 02:26
優斗「ただいま〜(ガチャッ」


『おかえり 、来ると思ってた 笑』


優斗「だってあなたの料理美味いから !」


『ありがとう 。じゃあ手洗ってきて』


優斗「はーい !」


ドタドタと足音をたてて洗面所へ走っていく優斗くん 。


なんだか子供みたい 笑


クスリと笑っていると 、優斗くんが戻ってきた 。


優斗「ん ?なんで笑ってんの ??」


『ふふ 、なんでもないよ 。食べよっか』


優斗「うん !!」





優斗「あ〜美味しかった〜 !」


『ほんと美味しそうに食べてたね 笑』


優斗「美味しいからね ♡♡」


『ちょっときもい』←


優斗「え 、ひどっ !!」


『ごめんごめん 笑
ところで 、那須くんに私のLINE教えた ?』


優斗「あ 、教えたよ !あなたが心配って言ってたから !」


『そっか』


優斗「てか 、なんで知ってるの ?」


『さっき那須くんからLINEがきたの』


優斗「あ 、そうなんだ !」




優斗くんが帰ったあと 。




ガチャッ 、とドアを開くと見えた部屋の中 。


私より少し大きめの部屋で 、ドラムやピアノをはじめとしたたくさんの楽器が置いてある 。


ここは 、お姉ちゃんの部屋 。


お姉ちゃんが死んでも 、ずっとこのままにしてる 。


ところどころ 、破れてる壁紙 。


ふわふわなベッド 。


丁寧に手入れされてあった楽器 。


家具の配置も 、全部変えてない 。


『ねえ 、お姉ちゃん』


私は部屋にある写真の中のお姉ちゃんに話しかけた 。


『私 、自信がないの 。ほんとに私で大丈夫かな ?』


そんなことを聞いたって 、返事は帰ってこない 。


『はぁ ……… 』


諦めて 、ピアノの前に座った 。


お姉ちゃんから教えてもらったピアノの弾き方 。


思い出して 、鍵盤に指を置く 。


『走り出せ 走り出せ 明日を迎えに行こう
君だけの音を聞かせてよ 全部感じてるよ
止めないで 止めないで 今を動かす気持ち
どんなに小さなつぼみでも 一つだけのHappiness』


この曲は 、お姉ちゃんが大好きだった曲 。


"君だけの音"


そのフレーズが好きだったみたい 。


お姉ちゃんだけの音 。


そして 、


『 …… 私だけの音』


カサッ


『え ?』


音がした方を見ると 、


"あなた"


『お 、お姉ちゃん !?!?』


お姉ちゃんがいた 。

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