第6話

# 6
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2018/09/24 05:49
(( 涼side ))


瑞稀は俺の手を掴むと 、人気のないところに俺を連れてった 。


『瑞稀 、』


瑞稀「 ……… 」


呼びかけても 、返事はない 。


『気に入らないんでしょ 、あなたちゃんのことが』


俺がそう言うと 、瑞稀はピクリと反応した 。


やっぱり 。


瑞稀「あいつ 、入ったばっかなのにすぐにグループに入れて 。努力もまったくしないで」


俺と瑞稀はJr.歴が長い 。


辛い思いも 、悔しい思いもたくさんしてきた 。


瑞稀「確かにあいつには才能がある 。だけど !
俺らだっ 、『ちがうよ』

え ?」


『あなたちゃんは 、ちがう』


瑞稀「なんでそんなことっ 、」


『あの子は 、変わりたいんだと思う』


瑞稀「は ?」


『最初に会った時 、ずっとびくびくしてた 。怯えてたんだよ』


口数も少なくて 、誰かが話しかけないとしゃべらなかった 。


『だけどさ 、さっき見た時には変わり始めてた
目も真っ直ぐで 、別人みたいだった』


瑞稀「勘違いじゃないの 。たった一日で変われるわけないじゃん」


『ううん 、勘違いなんかじゃない 。明らかに違う』


瑞稀「 ……… あっそ 。勝手にすれば ?」


瑞稀は俺を無視して 、行ってしまった 。









(( 瑞稀side ))


別に喧嘩がしたかったわけじゃない 。


ちゃんと話がしたかっただけなんだ 。


あいつを 、紅月さんをどう思ってるのか 。


はしもっちゃんの言ったことは全部あってる 。


紅月さんは一日で変わってた 。


意思 ?みたいな 、目に見えないものが 。


だからはしもっちゃんはちがうって言ったんだ 。


『はぁ ……… 』









(( 蒼弥side ))


『ところで紅月さんはローラーできますか ?』


あなた「少しくらいならできます」


『見せてもらっても …… 』


あなた「わかりました 、家から取ってきます」


龍斗「え 、自前 !?!?」


優斗「前に俺があげたんだ !俺と一緒やろって !」


あなた「全然やってないけどね 笑」


優斗「今からやる !」


あなた「はいはい 、じゃあ行ってきますね」


優斗「俺も行く !!」


『あの〜俺らもついて行って ……… 』


あなた「あ 、大丈夫ですよ」




優斗「あれ 、どこやったっけ ?」


あなた「もう 、優斗くんが片付けたんでしょ ?」


優斗「いやぁ 、覚えてないんだよね 苦笑」


あなた「ばか 、私が探すから退いて」


紅月さんは優斗を退かせて 、周りを見渡した 。


あなた「たしか ……… 」


一瞬目を閉じた紅月さんは 、ある場所に一目散に向かった 。


あなた「あった !」


優斗「おお !」


あなた「"おお !"じゃないよ !」


優斗「まあまあ 、見つかったんだからいいじゃん」


あなた「よくないわ 、あほ」


優斗「はあ !?この俺に向かってあほだと !
あなたのほうがばかなくせに !!」


あなた「優斗くんよりは頭いい」


優斗「英語が読めないやつに言われたくない」


あなた「しょうがないじゃん 、日本人なんだから」


優斗「でもクォーターでしょ ?」


あなた「うう …… そうですよ」


優斗「それなのにだめなのお ?」←


あなた「んも !優斗くんなんか嫌い !!」


ふんっなんて言って 、優斗を放置する紅月さん 。


優斗「嫌いなんて言わないで !嘘でも無理 !」


あなた「優斗くんなんか知らな〜い」


『ふはっ』


優紅「「ん ??」」


優斗「ちょ 、なんで笑った !?」


『いや 、2人のやり取りが面白くて 笑』


あなた「 …… 猪狩くんも面白いよ ?」


『え ?』


あなた「名前から面白そう 笑」←


『俺 、名前から面白いって初めて言われた』


龍斗「 …………(笑い堪えてる」


優斗「さてと !ちょっくら上がっていきますか !」


あなた「え 、なんで ?おかしいやん」


龍斗「んん !?」←


『関西弁 …… ?』


あなた「あ 、やらかした」


優斗「ティッハ !あなたの関西弁久しぶり〜 !!」


あなた「気を抜くとやっぱり出ちゃうなあ …… 」


『もともと関西に住んでたんですか ?』


あなた「はい 、小学5年生までですけど」


『へえ〜そうなんですか』


優斗「あああ 、もう !ためで話そ !堅苦しい !!」


あなた「ええ …… 申し訳ない」


龍斗「いや 、あの同い年なんで 笑」


『俺はいいですよ』


あなた「じゃあ 、ためで !あなたって呼んで !」


『俺はまあ 、なんでも』


あなた「ガリお」←


『え !?!?』


あなた「ふふ 、冗談 。ガリさんね」


龍斗「俺は …… 」


あなた「作ちゃん !!」

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