第9話

🐶 (ONE CALL AWAY)
465
2022/12/17 12:00







私には 、大好きな彼氏がいた 。






そんな彼の部屋の整理をしていた 。





なぜなら 、彼は最近 、この世を絶ったのだから 。






原因は病気 。

幼馴染だった彼は昔から体に病を抱えていた 。

それでも 、毎日のように私の家に来てくれて

一緒にご飯を作ったり 、ゲームをしたり 。

最初で最後の彼氏だ。








整理をしていると 、机の引き出しから一枚の封筒が出てきた 。





あなた
…なんだろう 、これ




中を見てみると …







 ” あなたへ ”






…そう 、書いてあった 。







あなた
私宛だ …








 ” あなたへ ”





これを読んでるってことはきっと僕は死んだのかな?


突然だけど 、覚えてるかな 。僕とあなたが付き合いたての時に僕が言った事。


あのときは僕が入院してたときだけど、お見舞いに来てくれたあなたが泣いちゃって 。


だから言ったの 。「電話してくれたらすぐに駆けつけるよ」って。


「スーパーマンよりも早く駆けつける」って。


なんてったって 、あなたを救うためだもん !


あなたは無理に決まってるって言ってたけど、僕は無理じゃないって思うよ?


なんでか分かんないけど 、そんな気がする …笑


あなた 、これからも健康で 、いい子でいてね 。


もし 、希望が持てなくなったら


僕の所に会いにおいで ?


それはお空って意味じゃなくて 、お墓 … ね?


もっとずっと隣りにいたかったな 〜 なんて 。


じゃあ 、元気でね !





     ミンギュ














あなた
… ウッ(泣)
ミン 、ギュ …(泣)







いつのまに 、こんなものを書いていたんだろう …。






その時 、ふと耳に入ってきた声 ____










🐶
🐶
泣かないで !






あなた
… !?
ミンギュ 、!





当たりを見渡すけど 、



彼はどこにも居るわけない 。









…でも 、







あなた
空で見守ってくれてる 。
ミンギュなら



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