※悲しいお話です。
メンバーがタバコを吸ってる設定で書いてます。
嫌な方は見ないことをおすすめします。
昨日の夜からあなたが居なくなって
24時間がたった
5分早めた時計。
ベッドの横にあるけど
マイペースなあなたはもう居ない。
2本だけ入ったタバコ。
私が嫌いだからと気遣って、
いつもベランダで吸ってくれてた。
ベランダのカーテンが揺れて。
目が熱くなる。
もうそこにあの人は居ない。
” ちゃんと私だけを見てて ”
その言葉が、あなたには重かったの?
” もっとちゃんと ”
こんな事、言わなければまだあなたはここに居た…?
・
オッパは私のことをよく知っている。
眠いときは体温が上がることも。
キスは短めが好きってことも。
…その時思った。
私はオッパのことをどれくらい知ってたんだろう。
一番最初に浮かんできたのは
あなたの好きなタバコの名前
ふとその時目に写った、
なぜか、嫌いなはずなのに…
勝手に手は動いて
火をつけた。
一口吸ってみると、
やっぱりむせた。
そして、
少し苦いあなたの匂いに
泣けた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!