ガタガタッ
ガチャッ
「…やっと着いた」
新しい鍵で、新しい生活のまっている部屋のドアを開けた。
思わずついたため息。
ふわっと新しい生活を歓迎してるかのような空気、そして清潔感が溢れてる。
ワクワクした気持ちとホッとした気持ちが混ざって、落ち着こうとも落ち着けない。
「っ…!」
今日からよろしく!
と、心の中でそう呟き、荷物を抱え中に入った。
・
・
時の流れは早いもので。
早速片付けや整理を始めれば、あっという間に時間は過ぎていて
なにより私のお腹の音がそれを指し示した。
「…なんか、持ってきたっけ」
呟いてまたあさるリュック。
ひとり暮らしだから何を呟いても誰にも聞かれない
この、解・放・感…!
うん。最高だ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。