リクエストありがとうございます!
※全員宿舎に住んでいる設定になっています
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜ツウィside〜
人の気配が怖い。
男の人が怖い。
突き刺す視線が怖い。
あんなことさえなければ、こんな恐怖を感じることはなかったのに。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜ナヨンside〜
いつも通り、他愛もない会話で盛り上がる宿舎のリビング。
今日はたまたま、9人全員がリビングで過ごしていた。
サナがみんなに呼びかける。
気がつけばほぼ全員が賛同していた。
…1人を除いて。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーー
ツウィは2ヶ月前、スタッフを名乗る男に誘拐された。
あれは音楽番組の日。
ツウィは彼に呼び出された。
スタッフだと名乗るから、信じて後ろをついて行くと誰も使っていない楽屋に閉じ込められ、キスを迫られたという。
体がかなり接近した瞬間も多くあったらしい。
何かを悟ったマネージャーがマスターキーでドアを開け、ツウィは危機一髪助かった。
けど。
ツウィが男に酷いことをされた記憶は、ツウィの中にずっと残り続ける。
ツウィはあれから、仕事以外は外出出来なくなった。
目に映るすべての男性が、彼を連想させるみたい。
みんなが宿舎を出ていった後、私はツウィに近寄る。
このことを知っているのは、私だけだから。
当たり前だよ、ツウィだって忘れたくて仕方ないんだ。
そんなこと忘れよう、なんて誰だって言える。
私も、こう言ってあげるしかできない。正直。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜ツウィside〜
音楽番組だ。
前までは大好きだったパフォーマンスも、今では苦痛でしかない。
楽屋付近とか廊下とか、階段とか、沢山男の人がいる。すれ違う。
その瞬間、何かされたらどうしようとか、
あのときの男がまた、私を見つけたらどうしようとか、
考え始めたら止まらない。
私は怖々廊下に出た。
たまたま廊下にはほとんど人がいない。
私は少しだけほっとして前に歩いていく。
…そこを曲がればたどり着く。
ドンッ
なに、この人。
みるからに40は超えていそうな男性。
だから、やめて。
一瞬でもダメなの。今すぐ消えて欲しいの。
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーーー
『ツウィちゃんと2人になれて』
『嬉しいなあ』
視界がゆらぐ。
もうだめ。
たってられない、、、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜ナヨンside〜
ツウィの手を握って、急いでその場を去った。
何か発そうもんなら、私まで餌食になる。
ツウィはパニック状態になっている。
私はツウィの前で手を広げる。
ツウィはゆっくりと私の胸に飛び込んできた。
ツウィに、そして自分自身に強く言った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
リクエストありがとうございました!
誘拐は初めての試みでした…いかがでしたか?
K-POPアイドルたちは被害に遭うことなく、純粋に活動を全うしてほしいです
話は変わりますが 作者はツウィのボーカルがとても好きです
最新ではDIVEでおいしいパートもらってて嬉しかったです笑
ご感想、リクエストお待ちしております!
新小説もスタートしましたのでぜひ!