第6話

🏀
1,160
2022/11/19 01:04

あれから数十分、火神とは同じ方向で
「テツと変わって」 そう何度も思いながら家に着いた
  
私の家に両親はいない

両親は海外で仕事をしていて私だけが日本にいる


そんな私には毎回決まってやることがある

制服からバスパン、長そでに着替えボールと水
筒、その他必要な物をもって家を出た

















    少し距離はあるけど歩いて行ける距離


私は週に4回、放課後バスケをしにバスケットゴー
ルのある公園に向かう

夜のおかげで人は毎度1人もおらず1人で独占状態

そんな日々だった















バ シ ュ ッ




ダ ン ッ




ダ ダ ダ ダ ダダ
















    静かな、少し車の音が聞こえる中1人静かにバスケ
をして
    1時間ちょっと、

流石に夜も遅いので歩いて帰った
















コ ツ 、 コ ツ 、 コ ツ

















    静かな中で響く私の足音と少しズレたタイミング
で聞こえる足音

少しして気付いた
あなた
  (…だれ)  
 
私の心は恐怖で少し侵食されていた



怖いから裏道から帰らず大通りに出て街灯の下で
帰ろう

そう思い少し早足で歩いた

















    数十分後、
大通りにやっと入って

「もう大丈夫だろう」 そう思って歩いていた



けど少し遠目の人並みから見える色んな人のシル
エットが先程の人を連想させ怖くて私は早く帰ろ
うとまた早歩きで歩いた
















家の近くの路地まで歩いて数分

先程の足音は雑音とともに消えていて

私はもう来ていない

そう思っていた時にまた

    コ  ツ  、  コ  ツ  、  コ  ツ

   先程の足音が聞こえる

その足音はだんだん早くなって

ついには
  あなたの下の名前さん  


名前まで読んできたのだ


私は怖くてでも家の近くだから駆け込んだら特定
されると思い思い切り振り向いた

けどその姿はどこにもなくて
あなた
  

展開についていけず言葉が漏れた


  そっちじゃないです  
こっちです
     

その口調、その声
一人の男の影が頭を横切った



とりあえず そこ、と言われた方を見てみると


やっぱり
黒子 テツヤ
  あなたの下の名前さん、すぐどこか行くから  
どうしたのかと思いました
何かあったんですか?

テツだった

本人はなにもわかってなくて
あなた
  …公園からいたの  
テツ?
黒子 テツヤ
  はい
ドリブルの音が聞こえたので
誰なのかと思って
そうしたらあなたの下の名前さんでした
黒子 テツヤ
  バスケしたかったのなら
教えてくれればよかったのに
僕もついて行きました

少しシュンとするテツを見て

一気に気が抜けた



あぁあれはテツだったのか

不審者じゃなくて良かった


そう心底思った
あなた
  いたなら言ってくれれば  
良かったのに
黒子 テツヤ
  ですね。
さぁ帰りましょうあなたの下の名前さん
家まで送ります

テツは私の隣に並びそう言って

私を見るよう見上げて言ってくれた



そんなテツが可愛くて

嬉しくて



けどそんな言葉で今の雰囲気を壊したらダメな気
がして

私は何も言わなかった

ただ一言
あなた
  うん帰ろう、ありがとうテツ  
   
そう言って歩いて帰った
り ゅ ー .
り ゅ ー .
  🤍🌟💬+👤お願い  
り ゅ ー .
り ゅ ー .
  長すぎた。ごめんね  
り ゅ ー .
り ゅ ー .
  新作をお願い
いい感じにかけたと思う

𝕟𝕖𝕩𝕥➯➱➩

プリ小説オーディオドラマ