壱馬目線
俺は理沙の病室から出て、外に出た。
ちょっと頭を冷やす為に…
正直思ったことは…
北人と理沙が繋がってたなんて…
しかも北人とは仲良くしてるし、何も言われてない…
しかも北人の子だなんて…
嘘だろ!?
でも、妊娠してるのは事実だし…
俺はしばらくその場から動けなかった。
そして、メンバーには大丈夫と連絡した。
一応妊娠のことは伏せて…
そこは本人から言うと思って、俺からは話をしなかった。
翌日
今日は理沙が退院する日
メンバーのみんなで病室にむかった。
でも、理沙は病室には居なくて…
看護師に聞いたらさっき病院を出たと言われた。
と、メンバーは困惑してる。
俺は直ぐに理沙に電話した。
しばらくコール音がなったけど理沙は電話には出なかった。
みんなは病院から出て会社に向かった。
俺は会社には来てるだろうと思い、楽屋を見た。
楽屋に来てもそこには居なくて…
すると…
🚪ガチャ
と、ドアが開く音が…
みんなはきっと理沙だと思い一斉に振り返る。
でもそこに居たのは理沙ではなかった。
俺は何故か嫌な予感がした。
理由は何となく分かってる…
でも妊娠で辞めるとか…
理沙は一体何を考えてるの?
俺は益々困惑した。
と、HIROさんが出ていく。
俺はまた考えた。
子供の父親は誰なのか…
何で嘘を付いてまで隠したかったのか…
俺にはその理由が分からなかった。
俺は楽屋から出て、外に行って彼女に連絡した。
でも、出てくれなくて…
俺は留守電に録音した。
その内容は…
理沙、今どこにいるの?
体調大丈夫なのか?
みんな心配してるよ!
どうして急に辞めるとか社長に言い出したの?
理由が知りたい…
この声聞いたらメッセージ下さい。
と、留守電に声を録音して携帯を閉じた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。