遠くから、車の音が近づいてくる。
私の言葉に店長は頷いて
自分だけで見に行くからまだそこにいて、と言われて
スマホがまた振動する。
ついたよ、と一言だけ。
そのひとことに安心して、会いたくて
裏口のドアまで駆けていって、
でも違う、私ばかだ。
裏口の場所を知っているのは、
そうだよ、駐車場は反対側だ。
あれだけ注意深くいろって言われたのに、
なにしてるの、わたし、
…痛い。
手を掴まれて、ぎりぎり音がする。
ちがう、ちがうの、私は、
ドン、今までで聞いたことがないような大きな音。
大好きな声が、私の耳に届いて
背中から、安心する匂いに包まれる。
聞いたことのない威圧感のある声が、
肩に置かれて少し震えている手が、
守られている、そう感じた。
パトカーのサイレンが聞こえる。
もう不起訴にはしないからな、と警察の方が言った。
それはつまり、暫くこの人は刑務所にいるということ。
上からずっしり重みがかかってくる。
血は繋がっていない。そんなのわかってる。
それでも、安心という言葉が湧き上がる。
きつくきつく抱きしめられて
だけど全然、嫌じゃなくて。
説教はまたあとで、なんて言うおっぱに
泣きながら、わかったと返事をした。
この子の準備でしばらく亀更新でしたが、
世に放った今から順調に回復していきますよ~~!!














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。