第6話

第3話
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2021/07/05 07:49
根音「はぁはぁゲホッゲホッ」

根音「やっとついた」

根音『この距離走って、さすがに肺が痛い』

根音『けど、立ち止まってる時間は無い!』

根音「!」

根音「オールマイト」(小声)
オールマイトside

オー『あの時だ、活動時間ばかりに気を取られた、ファンをさとしておいて、こんなミスか』

オー『情けない…、情けない』

「オールマイト」(小声)

オー『!』

オー『私に話しかけた?いやそんなはずはない、この姿だから』

「オールマイトさん」(小声)

オー『間違い無い私に話しかけている、なんで気づいた!』

「オールマイトさん」(小声)

「私です、根音です」(小声)

オー「!」

オー「緑谷少女!」
根音side

オールマイトさんがトゥルーフォームがバレないように警戒してたから、何度か声をかけたら、やっとこっちを見てくれた
これで面と向かって話せる
ただし、トゥルーフォームがバレないようにも小声で

根音「少しでも動けますか?」

根音「オールマイトさん」

オー「!」

オー「あぁ、少しならなんとかなる」

根音「なら私が援護します」

根音「人質は私が助け出すので、オールマイトさんはヴィラン退治を最優先に考えて下さい」

オー「わかった」

根音「本当は貴方に無理をさせたくないのですか、見ての通り私は今私服、私が出ていっても誰も安心できないでしょうから」

オー「!」

オー「そんなこt…」

オ・根「「!!」」

助けに行こうとしたその時、1人の少年が私達より先に駆け出していた

根音「まずい」

根音「オールマイトさん」

オー「あぁ!」

私達もすかさずその後を追った
ヒー「バカ野郎止まれ!止まれー!」

根音『止まれーって叫ぶんじゃなくて止めに行けよ!』

根音『自分が怪我する、はたまた死ぬのが怖くて動かない?』

根音『そんなのヒーローじゃない』

そんな事を思いながら走っていた
その時、駆け出していった少年がヴィランの元へついた
ついたあとは、人質を救おうと必死に戦っている、もがいている

根音『早く早く!助けに行かなきゃ!』

根音『オールマイトの力を最大限に引き出さなければ!』

根音『オールマイトが無茶をしても、無理をしないように』

根音「オールマイト」

オー「!」

根音「ヴィランの事だけに集中して、あとは私がなんとかする!」

オー「っ…、」

少年「君が、助けを求める顔してた」

オ・根「!」

根音『あぁ、誰よりもヒーローだ!』

オー「情けない、情けない」

根音『オールマイト』ニコッ

ヒー「無駄死にだ!自殺志願かよ!」

根音『はぁ”やっと動いたのかよアイツら(怒)』

根音「オールマイト!行って!」

オー「あぁ!頼んだぞ!」

根音「えぇ!もちろん!」

根音『私の役目は市民を命懸けで守ること!』

根音『だから、今すべきことは!』
敵が攻撃を仕掛けたがオールマイトがそれを止めた

オー「本当に情けない、君にさとしておいて己が実践しないなんて!」

オー「“プロはいつだって命懸け”ー」

オールマイトが人質と少年をヴィランから離す、私は離された人質と少年の手を掴み自分の方に引き寄せ強く抱きしめる
攻撃OKの合図として顔を勢い良くあげると

「デトロイト・スマーシュ」

ドォゴォーン

その瞬間オールマイトがヴィランに攻撃をし、その攻撃によって爆風が起こった
ヴィランは散り散りになり
私は爆風で2人が飛ばされぬように強く抱きしめる
他のヒーロー達も野次馬をしていた人々が飛ばされぬように庇っている

オー「はぁっはぁっはぁっ」

しばらくして爆風が収まった
その場にいたほとんどの人々は呆気に取られていた
だが、

ポタッ

モブ「あっ」

モブ「雨」

雨が降ってきた

モブ「まさか今の風圧で」

モブ「上昇気流が発生して」

ヒー「っ!雲を作ったのか」

オールマイトが立ち上がる 

モブ「おいおいおいおい」

「「「ギャー」」」「「「キャー」」」

モブ「右手一本で天気が変わっちまった」

モブ「すげーこれがオールマイト」 

「「「うぉー!すげぇー!」」」

辺りはオールマイトへの歓声が響いていたが、

モブ「キャー」

1つの悲鳴が聴こえた

モブ「どうした?」

モブ「私の子がいないの!隣に居たはずなのに!」

モブ「おいまて!アイツが居ない!」

モブ「居ない!」

モブ「居ない!」

ヴィラン退治を見ていた人々の中から何人かが消えていた

モブ「まさか、あの竜巻に巻き込まれたのか?」

モブ「そしたら生きていられるわけないじゃない!」

モブ「嫌!」

オー「大丈夫!!」

モブ「え?」

人々がオールマイトを見た

オー「だよな!緑谷少女!」
根音「えぇ、勿論!」

根音「私はヒーローですから」

根音「それに、貴方に頼まれましたしね!」ニコッ

そこには人質だった子と少年を抱きしめている根音がいた
そして根音の前には透明な大きなシールドがあり徐々に崩れていく、根音の後ろには消えていた人達が居た

ヒー「あの子、2人の少年をあの竜巻に飲まれないように抑えながら、巻き込まれた人達を救助したの?」

辺りが静かになった、が、すぐに大きな歓声へと変わる、その歓声は先程と違いオールマイトへの歓声では無く、根音に贈られたものだった

モブ「すっげぇー」

モブ「ありがとう!」

モブ「なんていうヒーローだ!」

モブ「知ってるやついるか?」
根音「はぁー」

オー「コラコラ、緑谷少女ため息はいけないよ!幸せ逃げるよ!」

根音「うるさいです」

根音「これだから貴方といると良くも悪くも目立つ」

根音「チッ」

オー「っ!舌打ち」

根音『正直言って悪いが8割締めてるわ』

根音『はぁー』

根音「まぁ、そんな事より?いい加減その緑谷少女を辞めていただけますか?」

根音「私、少女って歳じゃありませんし」

オー「っ!そーは言ってもねぇー」

オー「癖でねぇー」

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