朝
『ん、っ………』
紫耀)おはよっ
『あ!お、おはよ…』
紫耀)朝ご飯!作っといた!食べよ!
『え!ありがと…!!』
in食卓
紫耀)どうぞっ!
『いただきま〜すっ』
用意されていたのは、
いたって普通のハムエッグの食パン
紫耀らしい…笑
お肉洗っちゃうくらいだもんね、笑
可愛いわ〜
よしっ、食べてみまーす
『ん!おいひーねっ』
紫耀)ほんとにー!!!やった!
後ろでガッツポーズしてるのわかってるよ笑
もう食べ終わりました〜
『ごちそうさま…!』
紫耀)よしっ、あと2時間後に撮影あるからもう行こう!ね!
『うんっ…』
ちゃんと、廉に話に行かなきゃ。
…
目の前のドアを開けたら、キンプリの楽屋です
『ふぅ…。』
紫耀)大丈夫大丈夫、あなたなら、廉と仲直りできるから。
『うん……』
ガチャ
紫耀)平野君でーす
「紫耀〜!!!俺な、あなたと喧嘩し…」
『廉……』
「あなた…なんで、おるん?」
紫耀)あなたは、廉と仲直りするために来たんだもんね。ほら、頑張って
勇気出して、言うんだ。
こんな事で、廉と別れるもんか…ッ
『あのっ、廉…!』
「ごめん!」
先にあやまったのは、うちじゃなくて、
廉だった。
「俺…すずちゃんとは、何もないねんけどな?買い物に付き添ってもらっちゃったんだ。
それは、本当に悪かったと思ってる…ほんま、ごめん…。」
『ううん。あなたこそ、ごめんなさいっ!
紫耀に教えてもらうまで、廉の事疑ってたまんまだった。
ニュースに、廉が全否定するとこ載ってたし、すずちゃんも否定してた。だから、あの、廉は…ちゃんとあなただけだって、わかった…』
「ありがとぉ…。あと、さ…」
廉の手には、
時計。
『なん、でッ……あ!昨日、2年記念日…』
「そうやで?これ買いに、すずちゃんに付き添ってもらった…。
何喜ぶか思いつかんくて、俺バカだった。すずちゃんに頼むからこんな騒ぎ起きたんや…やから、…」
もういいよ、廉。
わかってるから、大丈夫。
大好きだから…。
ギュッ
抱きしめたくなった。
『もう、大丈夫だから。わかってる。
廉は悪くない。だって、こんなに嬉しいプレゼント買うために。だったんでしょ?』
「ッ…/// もうっ…好き。」
チュッ
『ふふっ…ありがと、廉』
『時計…大事にする。
2年記念日、おめでとうっ、これからもよろしくね?』
「おう。当たり前だ、バーカ」
無事、仲直りできました☆
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。