第112話

わがまま
6,029
2019/03/27 09:12


『ばか、なの…?なんで来たの?アホなの?』






「ええから、任せとけ」






「あなたさんのお母様、お父様、こんにちは。」





お父さん「お友達か…?男だろこの子」





お母さん「え、永瀬くん…?」






「僕の事、知ってくださってたんですね。」





お母さん「そりゃあ今、テレビに多く出てるもの。」





お父さん「芸能人…!?」






『…ジャニーズ、ですけど。』








「僕、あなたさんと交際をさせていただいてます。」






はぁ!?!?





え、だめじゃん言ったら。






お母さん「なにを言ってるの…?」





お父さん「君、わかってるのか?」

「あなたは一般人なんだ。芸能人と付き合えば、バレたら大変なことになる。」






『そ、そんなのわかってるよ…!!』






「そこは僕も、承知してます…。」







お母さん「そんなの、尚更だめよ。」





お父さん「あなたには、悲しい思いをしてほしくないんだ。付き合うのはやめてもらう。」






『なんで…、?ねぇ、だってうちら…』





「2年以上も付き合わせていただいてるんです。そこをなんとか…お願いしますっ、」






お母さん「だめよ…。悪いけど」






『やだっ、…廉と離れる気はないもん。やめてよ、だってもう20歳になるんだよ?』




『恋愛くらい、自由にさせてよ…!』





お父さん「お前わかってるのか?ファンにバレたらどうする。お前はひどい目にあうぞ。」






『そんなのわかっ、…』





「僕が娘さんを守ります。これは絶対に約束するんで…!!」




「今までずっと、支えあってきたんです。今離れるなんて…耐えられないんです。」






『廉、……』




「本気で、…好きになって。一生離したくなくて…。そんな存在なんです。」





『私も…っ。廉は、パティシエの夢を一緒に応援してくれて。支えてくれて。』



『ずっとずっと、守ってくれるの。』




『きっとこれ以上、好きになれる人はいないってくらいに、ほんとに大好きで…』







『わかってるの。、ジャニーズと付き合うなんて、許されないこと
でも、それでも離れたくないの…』






お母さん「あなた……」




お父さん「…これは約束しろ。」





「なんですか、?」






お父さん「あなたを一生好きでいること。守ること。」





「当たり前です…!!!」









お母さん「いいの、?お父さん…」





お父さん「ここまで言うあなたを、見たことあるか?」




お母さん「それはそうね…。」






『ありがとう、…』







お母さん「私達は帰りますかっ。」




お父さん「そうだな。」





お母さん「あなた、元気でね。
永瀬くん、あなたをよろしくね…?」





「もちろんっす…!!!」







お父さん「…じゃあな、」







『ばいばい…!』







はぁ…。、よかった…。






家の外まで出て、お見送り。








許してもらえた安心感からか、




親が居なくなった途端…








ギュゥ…








『わ、廉…… /』





「よかったぁ…… 俺、あなたがおらんと…あかんっ」




『あなたも同じだし…っ』









「あなた…、好きやで…。」




『あなたも大好きっ。』








ふふっと笑い合って、



家に入った。








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