第36話

くもり
9,703
2018/08/27 13:03


『廉ッ…やだぁ…ッ…!うぅっ…グスッ…』



ガチャ



優太)たっだいま〜♪


紫耀)あなたー!…え…?


優太)あなた…?ど、どうしたっ!?



すぐに駆け付けてくれる2人



「う、うぅん、なんもないっ……」



紫耀)辛い…でしょ?教えて?どうしたの?



『ッ……廉っ に、フラれた…ッ…!』



優太)え……


紫耀)なんで、そこまで言ったんだよ…。そんなんじゃっ…


優太)しっ…!紫耀!





しっ!って、なに?



『どうゆう、こと…?なに?』



紫耀)あぁ、なんもないよ?


『そっか…。』


優太)廉に、なんて、言われたの?



『知らない、女の人が、廉と海ちゃんと一緒に…いた…ッ…、
それで、だれ、誰と、話してるの?って質問に、廉は…私の事元カノって…言ったの…!』



紫耀)元カノ…ッ…!



『きっと、廉はもう…私なんかより、その女の人が、好きなんだッ…』



優太)違う。そんな事ないっ!



『だって…!!明らかに、私と態度が違った!そんなのもう…廉と仲直りするどころか、一緒にすら、いれなくなった…』



紫耀)大丈夫…。まだ、廉はこの家に住んでる。明日でも帰ってくるよ?だから、その時、ちゃんと話してみなよ




そっか。


まだ、少しのチャンスはある。



けどやっぱ…、


だめだ…ッ



紫耀)俺ら、ご飯作ったら…帰る?
あなたも、1人の方が、楽だよな…



『ごめんね…。』



今はもう、1人でいたい。











優太)ご飯、できたよ
俺ら帰るね…、なんかあったら、…ん。




そう言って、私の手に置いてきたのは、1枚の紙



『え?』



紫耀)俺と優太の、メールアドレス。
こっから、電話でもいいし、かけてな!



『ありがと…』




優太)じゃあな?




『うん…ッ、バイバイ』




バタン




『ご飯…食べないと』




『おいしッ……』



2人とも、ご飯作れるんだ…




けど、1人でご飯、かぁ…



いつもなら…






「ウマっ!なんか、料理上手くなったな!」


『いっつも上手いって言ってるじゃーん』







「ちょ、ご飯粒ついてるし笑」


『え!どこ!?』


「こーこ。ん…うまっ」


『ちょ、食べないでよっ!バカ〜』








いつも目の前に座ってる廉は、いないんだ…



『ッ……グスッ……』




目の前は、くもってる。



心だって、くもってる。


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