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第1話

頑張れている、理由
27,008
2018/07/16 14:35


カランカラン…




『いらっしゃいませ〜』



私は、中学生の頃からずっと夢だった、


パティシエという夢を、叶えようと頑張っている。




専門学校に通いながら、昔から大好きなケーキ屋さんでバイト。


毎日、毎日、

楽しい。

でも…



「おい、作り方間違えてるぞ」


先輩に、厳しく、こうやって言われたり、


「次から頑張ろ?ちょっと今日は忙しいから、悪いけどレジの方頼むね。」


優しくて尊敬するけど、
先輩には、迷惑かけちゃっていて…





むいてるのかな。なんて、不安になることもあった。



でも、あの人に出会って、

彼女にしてくれて、



この生活をしてから初めて、

楽しすぎる。なんて思えた。




ありえないような、奇跡的な出会いだったけど、




レジにいたら…






アイツがニコッて笑って、迎えに来る。


『廉…!』


「シッ!お前声でかい!バレるから。」


『ごめんごめん…』


「またレジかよ…w
まぁ、お前は上手いんだから、いつか認められるって!」



『ありがと…ッ…』



「家帰ったら、なんか作って?待ってる!」





廉のおかげで、


元気が出て…彼の癒しだと言う、私の作る物も美味しそうに食べてくれて…



今、頑張れてるんだ…。



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